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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」@東京オペラシティ アートギャラリー 2012年12月8日(土)

一般の入場料は1,000円だが、
ディスカウントチケットを670円で購入できたのは
かなりの僥倖。
何しろ、相当の人気物件と想定されるから。

案の定、訪問当日は
木枯らしの強風が吹き荒ぶにもかかわらず
会場内はかなりの混雑。

ま、予想通りではあるけれど。

イメージ 1



入り口脇には「ヌード写真も展示されているので、
注意を要する」旨が記載された紙が貼付されている。
が、当然、当方にとっては何の問題も無い。


本点の大きな特徴に、
開場内の写真には
解説やタイトルを含む一切のキャプションが付けられていないことが挙げられる。

なので観客は、入場時に渡された「ハンドアウト」と首っ引きで
観て廻ることになるのだが、
逆に、これなしでも、写真の大半が理解できれば、
相当、世事に通じている、とも言えるかも。

勿論、歌舞伎役者が隈取をして、
しかもアップで写されていては
相当の手練れでないとわからないかもしれないけど・・・・。


総展示数は130程度と、
これだけのスペースを使っての写真展としては
多くない。

その理由は、相当大きく引き伸ばした作品が多いからで、
ただ、これの鑑賞には、見上げるための筋力と、
ベストポジションの位置取りが
結構大変で、
多くの人の視線が交錯する中、
見やすさの観点からは功罪半ば
だろう。


作者の膨大な仕事量の一端を
垣間見ることのできる総合展ではあるものの、
迫力は感じるが
密度の点では未だしと感じてしまった。

さ~~っと観終えて、
あらもう出口?と感じた人も多かったのではないか。


余談だが、
勘三郎』が口上を述べる写真の脇には、
黒い小さなリボンが添えてあった。