RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ソーシャル・ネットワーク@109シネマズ川崎 2011年1月15日(土)

封切り初日に映画を観に行くなんて、
とんと無くなった習慣。
学生の時は時間があったけど、
この歳になると、そこまで入れ込めないというか、
時間の調整がきかないというか・・・・。

それでも今回は、丁度ポイントが貯まったのと、
時間がぽっこり空いたので、
事前にWeb予約をして行って来た。

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【シアター6】は345席数とかなり大きめ。
最前四列を除いては九割方の埋まり具合。
客層は・・・・、お年寄りの姿は見掛けないが、
それ以外はかなり満遍なく入っている。


マーク・ザッカーバーグ』は、「ハーバード」在学中に
Facebook」を創始した。
現時点でも26歳の億万長者である。

現代の生きるイコンを映画にしてしまう(勿論、その前に
ノンフィクションノベルがあるのだが)、ある種ハリウッドの
あざとさが表出した作品とでも言うのか。


オープニング、『ザッカーバーグジェシー・アイゼンバーグ)』が
かなりエキセントリックな性格である事が提示される。
人の言うことは聞かない、勝手に話題を変える、興味の方向が利己的である。
確かにこんな人が傍に居たら、「なんてヤなやつ」と、フツーは思うだろう。

次のシークエンスで彼は、審問の席に座らされている。
どうやら同時に二つの訴訟を受けている様だ。
そこに至る経緯がカットバックで要領よく説明される。

ナップスター」の創始者である『ショーン・ファニング』
そして『ビル・ゲイツ』。
Net界の別のイコンが彼の周囲を彩る。

Facebook」の揺籃期から英語圏に遍く広がるまでが、
要所での訴訟の場を参照しながら、
周囲の離合集散を含め描写される。


ザッカーバーグ』は無垢であり、
自分が生んだ子供(「Facebook」)を大きくすることしか頭に無い。
が、富と名誉が絡み、大きな諍いの源泉となる。

Facebook」のアイディアを提示したと訴訟する者、
最初の資金を提供したからと訴訟する者、
監督の『デヴィッド・フィンチャー』は、一方で
全ての人をフラットに描いている。

ここには、真の意味での悪人は居ない。
ましてや『ザッカーバーグ』は、
そことはかけ離れたところに居る。


しかし、まあ、「ハーバード」と言えば、アメリカの最高学府。
そこでの学生は達は、かなり浮薄に見える。


ちなみに、LAの事務所の壁に架けられている
大作絵画は、『鴻池朋子』の作品(たぶん)。