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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

小林礫斎 手のひらの中の美 ~技を極めた繊巧美術~@たばこと塩の博物館 2010年12月11日(土)

一般の入場料は百円だが、新聞広告に付いている割引券を持参すれば、
50円で入場可能。

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会場内はかなり空いているが、
客層は幅広い。
女性の姿が多いのが、自分としては以外だが。


『小林礫斎』は明治~昭和期の工芸家
ミニチュア制作は、あくまでも余技とのことだが、
おそらくそれ故に、凝りに凝った作品の数々。

掌にちょこんと乗るサイズで
ありとあらゆる文物が制作されている。
印籠や櫛等の小物は言うに及ばず文房具や調度、
果てはアルバムや辞書と言ったものまで
ミニチュア化されている。

なので、総展示数は一体幾つになるんだろうか。
とても数え切れない。

その精密な細工は、同時に展示してある引き伸ばされた写真や、
備え付けの拡大鏡を通して見ても良く判る。
大きくされても、その細工の技巧は変わらず素晴しいし、
堂々とした存在感さえ放っている。

都度都度驚かされる作品は多い。
米に書いた字というのは良く聞く話だが、
胡麻に書いた字は始めて見た。

取り札よりも小さいサイズに、
百人一首の絵札を全て描き写した作品など、
絵は勿論のこと、字までキチンと書き込まれている。

多分、時間やお金に、(いい意味で)糸目を付けずに
作られた数々は、それらが回りにあることを想像しただけでも、
楽しくなって来るじゃあないか。

今年の掉尾を飾る素晴しい展覧会