前回の訪問が2012年7月だから
ほぼ八年振りか。
入り口の戸は開け放たれている。
店内は厨房を囲む く の字型八席のカウンター、
二人掛けと四人掛けのテーブルが各二卓。
時節柄、椅子は幾つか間引かれ配されている。
正しい、向き合いだと思う。
11:05の入店で持ち帰りの先客が一。その後
食べ終わって出るまでの来客は一。
券売機は入り口左手。
食したのは、
醤油煮干つけめん。
値段は770円。
並:200g、中:300gは同料金なので
食券を渡す時に中盛りを申請。
7分ほどで
麺とつけ汁が同時にカウンター上に置かれる。
シンプルな見た目。
麺は中、厚みある平、縮れ。
水できゅきゅっと〆られ
表面は艶々。
唇への当たりが心地好く、
つるっと啜れ、しこしこもっちりな噛み応え
滑らかな喉越し。
量は確かに300gほど。
つけ汁は醤油。濃い琥珀色。
透明の油がきらきらと輝き、
葱と鳴門が浮かぶ。
鶏ガラと煮干しのスープに醤油のカエシ、
三つが合わさり、懐かしくも王道の味が口一杯に広がる。
鹹過ぎず、甘酸は控え目。
拍子木状に切られたチャーシューが数本。
良い味が沁み軟らか。
メンマは軽く色と味が付きさくりと歯が通る。
8㎝四方の厚みのある海苔が一枚。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
濃厚とはまた違う、外連味のない仕立てもやはり良いものだと
改めて思う。