ほぼ十年振り、二度目の訪問。
予定していた店は日曜は営業をしていないようで、
急遽近くに在る標題店に切り替える。
表通りにA看板も出されているし、
路地からは煮干しの香りが漂ってくるのが
なんとも心強い。
店内は厨房に向いた緩い く の字型五席と
窓に向いた半円三席のカウンターに
四人掛けのテーブルが二卓。
11:50の入店で先客は五。その後、
食べ終わって出るまでの来客は三。
券売機は入り口右手。
食したのは、
特製旨口ラーメン。
値段は1,000円。
大盛りを考えたものの、
前回+150円だったのが+300円に値上げされている。
これではちょっと手が出ない。
もっとも、スープも併せての増量なので、
納得はできるのだが・・・・
4分ほどの待ちで記憶にある見た目の一杯が供される。
海苔は別皿。
黒々とし、厚みもあり、薫りの良い海苔が三枚。
特徴的なのは三角形の玉子焼。
卵本来の味。
味玉の茹で加減は上々。
黄身がふるふるとして、
出汁も良い加減に沁みている。
水菜が一つまみ。
葱はほんの少々。
チャーシューは花札大が一枚。
軟らかく味も沁みているが、
切り置きらしい匂い。
麺は細、ストレートで
歯に纏わる感触。
ぱっつん寄りで、
さくりと歯が通る。
心地好い喉越し。
量は150gまでは無さそう。
スープは乾物魚介の醤油で、
じんわりと旨味が広がる優しい味。
醤油も鹹さよりも旨味。
焦がし葱と葱油と思われる
ややクセのある味が良いアクセントになっている。
七割ほどを飲む。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
十年一日のように変わらない。
店も味も。
ただ、厨房内の男女は
それなりに年期が入ったかも。
もっとも、人のことは言えぬが(笑)。