佐藤一郎 退任記念展＠大学美術館 2014年1月18日（土）

うわ～、失敗した～。
事前にきちんと情報を精査して来場しないと、
こ～ゆ～ことになる。

勿論、内容が濃すぎて、鑑賞するための時間がショートしてしまったため
臍を噛んでいる嘆きである。

当日、長い白髪をポニーテールにしたご本人が
会場におられたこととは、何の関係も無い。

古くは、『藝大』入学前から直近の作品まで、
個人の画業を総覧できる、さながら
一大回顧展の趣き。

中には、画家の妻や子供達を題材にした作品も多く含まれ、
こちらは家族史としての側面も多分に含む。

美術展で時としてお目に掛る作品も数点あり、
総合的な密度は並大抵ではない。

しかもこれが無料と来たもんだから
更に言うことナシなんだが、
如何せん会期は明日まで。
再訪も叶わず、時間が無い中を、そそくさとした鑑賞しかできなかったのは
残念でならない。

加えて本展には嬉しい余禄、
画材や技術研究の素材となった名品も展示され、
『高橋由一』の〔鮭〕〔司馬江漢〕
『青木繁』の〔自画像〕
『黒田清輝』の〔婦人像（厨房〕
などなど。

想いもよらない幸せだ。