本日が初日。
更には「センシング」を繰り返す内に、
仮想と現実の区別が曖昧になり、
次第に幻影さえ見る様になって行く。
仮想と現実の区別が曖昧になり、
次第に幻影さえ見る様になって行く。
なので本作、
何れの点でも過去作品を凌駕できておらず、
正直かなりがっかりしてしまった。
何れの点でも過去作品を凌駕できておらず、
正直かなりがっかりしてしまった。
タイムトラベルものにはつきものの「パラドクス」、
本作でも類似した違和感が最初からあり、
それを補うためだろうか
無表情な医師『相原(中谷美紀)』が狂言廻しとして出て来るが、
取って付けた様に語る解説や行為にも納得感が薄く、
何のための存在なのかがイマイチ弱い。
本作でも類似した違和感が最初からあり、
それを補うためだろうか
無表情な医師『相原(中谷美紀)』が狂言廻しとして出て来るが、
取って付けた様に語る解説や行為にも納得感が薄く、
何のための存在なのかがイマイチ弱い。
ミステリーにしたいのかホラーにしたいのか
サスペンスにしたいのか、愛情物語にしたいのか、
軸足の定まらない中途半端な展開も、どうにも不満。
サスペンスにしたいのか、愛情物語にしたいのか、
軸足の定まらない中途半端な展開も、どうにも不満。
現実世界と仮想世界、
更には過去の記憶の世界を往還しながら進む脚本は
立て付けが定まっていないので、
観る側も困惑してしまう。
更には過去の記憶の世界を往還しながら進む脚本は
立て付けが定まっていないので、
観る側も困惑してしまう。
全体的にぎくしゃくした流れは
抑圧されていた記憶が実態化した時に最高潮に達するのだが、
ケリの付け方が余りにもステレオタイプでありきたり
『フロイト』的な、精神分析的な解決の枠を出るものではなく、
相当に残念な一作となってしまった。
抑圧されていた記憶が実態化した時に最高潮に達するのだが、
ケリの付け方が余りにもステレオタイプでありきたり
『フロイト』的な、精神分析的な解決の枠を出るものではなく、
相当に残念な一作となってしまった。
評価は☆五点満点で☆☆☆。
「このミス」大賞を取った原作は勿論未読だけど、
こんなにつまらないストーリー立てではないと信じたい。
こんなにつまらないストーリー立てではないと信じたい。