RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ホワイトハウス・ダウン@品川プリンスシネマ 2013年8月16日(金)

たまにはこういった破天荒なアクションものも、
頭も空っぽにできるし、暑さ凌ぎに、
カタルシスを得るのにぴったりだろう。

本日が封切り初日。

しかし、席数219の【シネマ8】は
六割程度の入りと少々寂しい。

客層は、やや高齢のカップルが圧倒的に多いのだが、
エンドクレジットが流れ出すと
大多数が席を立ったところを見ると、
目的は自分と一緒、ただフリの客比率が高そうな印象。

イメージ 1


直近の〔エンド・オブ・ホワイトハウス〕もそうだったが、
アメリカの)象徴であるホワイトハウスが占拠され、
大統領が人質に取られるシチュエーションは
アメリカ人にとって、かなりアルアル的な危機感なのだろうか。

しかし、ここでの大統領『ジェームズ・ソーヤー(ジェイミー・フォックス)』、
エアフォース・ワン〕での『ハリソン・フォード』ばりのマッチョさは微塵も無く、
メディア世代の申し子らしく、外見を気にし、家庭では娘には振り回され、
スニーカーのコレクションに勤しむオタク的側面を持ち、
どちらかと言うとひ弱、
主人公のSP『ジョン・ケイルチャニング・テイタム)』に助けられ
えっちらおっちら、どうにか逃げ出す体たらく。

肝心の主人公にしたところで、
希望する大統領の警護には、学歴や持ち前のずぼらさが邪魔して付けず、
離婚した妻やたまに会う一人娘にも呆れられる始末。

その欠損が目立つ凸凹のコンビが、助け合いながら
窮地からの脱出を目指す。


プロット自体はありがちな巻き込まれ型で、
過去作品から美味しいところだけを頂いて来ました、の体。

伏線も幾重にも貼られてはいるのだが、
余りにもこれ見よがしにカメラが捉えるので、
ああやっぱりね、程度にしか思えない。

また、この占拠の首謀者も、意外と早く判ってしまうのだが、
目的も含め二転三転させるのは、
取って付けた様で感心はしない。


しかし、現代のアメリカらしさを描いて
それ故に笑えるシーンは、もうてんこ盛り。

本作の思わぬ収穫かもしれない。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆。

ホワイトハウス(だけ)をとことんまで壊し尽くす、
それだけが目的だったのではと勘ぐってしまう、
小気味の良い一作。

やっぱり、暑さ対処にはどんぴしゃだったな。