RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

シェル美術賞2013@国立新美術館 2013年12月21日(土)

会期は12月11日(水)~23日(月)とかなり短い。

一般の入場料は400円だが、今回は招待券を頂いた。

て、ゆ~か。
同館で開催されている他の(一部)有料展覧会の入場チケットを持っていれば
無料で入場可だし、
何回でも使用できる無料の招待券も各所のギャラリーに置かれているし、
儲けんかなの姿勢は殆ど全面に出ておらず、
あくまでも企業の文化活動・社会貢献の一環なのだろう。
実に、好ましいことである。

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受賞・入選作の計52点に加え、
今回が第2回目になる過去受賞者による
「アーティスト セレクション」も開催され、
かなり密度の濃い内容になっている。


後者では特に『松川朋奈』のハイヒールをモチーフにした作品が
(しかも、何れも、汚れが付いているか、
毀れるかしているし・・・・)、
その上方に在る足へと向かうフェティッシュな趣きが垣間見え、
更にこれが女性が描いていることからも、
慄然とした気分にさせられはしないか。


グランプリ受賞の『武藤浩一』の〔払底〕は
『キリコ』お思わせる、眩い光に照らされた白い壁と
その陰に存在する男女の不条理性が観る者を困惑させる。


それ以外にも、背景に物語を感じさせる作品が今回は多いのだが、
最早、常連と言って過言ではない『菅野静香』は
〔さよならポニーテイル〕。
彼女の作品を初めて、【相模原市民ギャラリー】で観た時に感じた様な描写で、
一種原点回帰だろうか、
この方が、自分にとっては好ましいのだが・・・・。