154席の【CINE9】は七割がたの入り。
客層は、原作をリアルタイムで知っている、
今からすれば少々高齢の男性が多い感じ。
客層は、原作をリアルタイムで知っている、
今からすれば少々高齢の男性が多い感じ。
しかしまぁ、往年の名作漫画やアニメの実写映画化と言えば、
あの唾棄すべき〔キャシャーン〕を始めとして失敗作が多いわけで、
その中でも、本年の〔あしたのジョー〕は人物をリアルに再現することで
なされた、まずまずの佳作。
あの唾棄すべき〔キャシャーン〕を始めとして失敗作が多いわけで、
その中でも、本年の〔あしたのジョー〕は人物をリアルに再現することで
なされた、まずまずの佳作。
で、本作。
オープニングのスピード感が素晴しい。
銀行強盗(ただ、この犯罪自体のプロットは噴飯モノで、
〔ザ・タウン〕や〔インサイドマン〕の綿密さは欠片もないのだが)
を「退治」するまでのアクション。
そして『瑛太』がヘルメットを外して見せるニヒルな笑いは・・・・、
おお、『飛葉』ちゃんだ!!
オープニングのスピード感が素晴しい。
銀行強盗(ただ、この犯罪自体のプロットは噴飯モノで、
〔ザ・タウン〕や〔インサイドマン〕の綿密さは欠片もないのだが)
を「退治」するまでのアクション。
そして『瑛太』がヘルメットを外して見せるニヒルな笑いは・・・・、
おお、『飛葉』ちゃんだ!!
一方、実際の駅を使用してのモブシーン。
こちらはかなり良い感じにこなれている。
こちらはかなり良い感じにこなれている。
「UPS]内部でのシークエンスも同様。
バイクアクションには眼を見張るものがあるのに
建物の造作が全くのチープ
(それ以前に、トレーラーをあんな所に停めるんじゃない、
ってえ怒りもあるんだけどね)。
バイクアクションには眼を見張るものがあるのに
建物の造作が全くのチープ
(それ以前に、トレーラーをあんな所に停めるんじゃない、
ってえ怒りもあるんだけどね)。
要は、脚本自体には、最初からさほどの期待は持てない訳だから
(ある意味、最後に”殴りこみ”を掛ける
王道的作品の踏襲だから)、
どれだけリアル感を出せるかが
本作の要諦であったにも係わらず、
それがちぐはぐ、
出来・不出来の差が激しい訳だ。
(ある意味、最後に”殴りこみ”を掛ける
王道的作品の踏襲だから)、
どれだけリアル感を出せるかが
本作の要諦であったにも係わらず、
それがちぐはぐ、
出来・不出来の差が激しい訳だ。
これが全て高レベルで発揮できれば
近来の傑作になったであろうし、
全てが低レベルなら、駄作の極みに帰結しただろう
(が、その方が、カルト的な記憶に残る作品になったかもしれない)。
近来の傑作になったであろうし、
全てが低レベルなら、駄作の極みに帰結しただろう
(が、その方が、カルト的な記憶に残る作品になったかもしれない)。
何れにしろつくづく惜しい。
規制と予算の限界を、観客の側にも
思い知らせる一作となった。
規制と予算の限界を、観客の側にも
思い知らせる一作となった。