一ヶ月ほど前に、前を通った時に
おやっと思った。
ここはそのムカシに近隣の胃袋を満たした
『水』の在った場所。
当該店はその後@渋谷に移転し、
追いかけて一度訪問したけど、
その後はどうしているだろう?
しかも何やら以前と同じに
美味しそうな雰囲気が漂って来る。
出来ますものは、札になって
店の外に置かれている。
好きなメニューの札を選び、
入って直ぐ左手のレジで先払い。
食したのは、
とり天ぶっかけ(冷)+大盛り。
値段は780+100で880円。
冷と温は別の札になっているので
注意が必要。
店内は八人掛けと四人掛けのテーブルが各一卓。
時節柄向き合いには透明のアクリル板も設置。
入り口の戸は開け放たれているし、
消毒液も完備。
11:15の入店で先客はゼロ。その後
食べ終わって出るまでの来客もゼロ。
札を渡してから4分ほどで
小振りな丼に入った一杯が供される。
胡麻油の良い香りが立ちあがる。
鶏天は揚げたてなのだな。
トランプ大、薄めが五枚。
衣はかりさく。
肉質もみっしりと詰まっている。
一枚はそのまま、
もう一枚は添えられた山葵を付けて。
残った三枚は後のお楽しみに取っておこう。
麺は太、ストレート。
エッヂが立つも表面は絹肌で滑らか。
ずるっと啜れば、もっちりした噛み応え、
芯にはきっちりしたコシ。
喉越しもつるりとして、官能的ですらある。
ただこれだけじゃあお腹は膨れないな。
汁は底の方に少々溜まっている。
鹹過ぎず尖りも無いし、出汁の旨味もしっかり。
これにもつんと来る山葵が合う。
かやくご飯はデフォで供されるよう。
やや濃いめの味付け、硬めの炊き加減。
お焦げも、良い具合に入っている。
しかも、お代わり可なので、
これは嬉しいかも、って『水』もそうだったよなぁ、
衣鉢を継いでるのかしら。
ここで先に残して置いた鶏天の出番。
まだ熱さの残るやつを汁に漬し
わしわしといただく。
ああ、幸せだぁ。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
もう三年も前に開店していたようで
今まで気づかなかったことが悔やまれる。
『坂本01』は昨年末に閉店しちゃったけど、
代替になるくらいの良店だな。