封切り四日目。
席数407の【CINE11】の入りは五割ほど。
席数407の【CINE11】の入りは五割ほど。
客層は高齢者の夫婦連れが多いのだが、
本編が始まってから入って来て、
席番号が見えない見えない、適当に座っとけ
とか大声で話したり、
身をかがめずにスクリーンの前を横切ったりは困りもの。
本編が始まってから入って来て、
席番号が見えない見えない、適当に座っとけ
とか大声で話したり、
身をかがめずにスクリーンの前を横切ったりは困りもの。
日頃映画館に来ていない層も多いのだろうが、
それでも最低限のマナーだもんね。
それでも最低限のマナーだもんね。

相手に数倍する駕籠周りの護衛を擁しながら
主君の身を護り切れなかった責を一身に受けさせられた『志村金吾(中井貴一)』は
逃走を続ける五人の浪士の内、
一人の首でも『直弼(中村吉右衛門)』の墓前に手向けないうちは
切腹も許されないという厳しい処置を受ける。
主君の身を護り切れなかった責を一身に受けさせられた『志村金吾(中井貴一)』は
逃走を続ける五人の浪士の内、
一人の首でも『直弼(中村吉右衛門)』の墓前に手向けないうちは
切腹も許されないという厳しい処置を受ける。
【桜田門】は今の【有楽町】、
『金吾』が最後に残った敵の一人『佐橋十兵衛(阿部寛)』と邂逅するのが【新橋】、
そして、二人が再び侍として合いまみえた【柘榴坂】は【品川】と、
物語はかなり狭い域内で収斂している。
『金吾』が最後に残った敵の一人『佐橋十兵衛(阿部寛)』と邂逅するのが【新橋】、
そして、二人が再び侍として合いまみえた【柘榴坂】は【品川】と、
物語はかなり狭い域内で収斂している。
しかし、史実では、その後も仇討ちは行われているわけだから
此処ではあくまでもドラマチックに盛り上げる為の
道具立て、ということだろう。
此処ではあくまでもドラマチックに盛り上げる為の
道具立て、ということだろう。
この時点では最早「藩」は存在せず、
主人公を縛るものは、実は何もない。
主人公を縛るものは、実は何もない。
しかし、自分を取り立ててくれた亡き主君への純粋な思いだけで、
憑かれた様に行動する。
憑かれた様に行動する。
自分に命を下した側は、おそらくそれが有った事も忘れてしまい、
今は時代に乗りながら、何の苦労もせず暮らしているかもしれない。
今は時代に乗りながら、何の苦労もせず暮らしているかもしれない。
が『金吾』はそんなことに思い至りもせず、
侍としての矜持を保ち続ける。
侍としての矜持を保ち続ける。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。
その類のエピソードが盛り込まれているから仕方無いのだが、
昔の侍は立派だった、とか
彼の妻は貞女の鑑だ、とかの
通り一遍のハナシではないだろう。
昔の侍は立派だった、とか
彼の妻は貞女の鑑だ、とかの
通り一遍のハナシではないだろう。
恩讐を超え解かり合う姿や、
夫婦の細やかな心の通じ合いという普遍的なカタチこそが、
観る側のココロを打つんだから。
夫婦の細やかな心の通じ合いという普遍的なカタチこそが、
観る側のココロを打つんだから。