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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

近代日本の水墨画@講談社野間記念館 2014年7月12日(土)

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一般の入場料は500円だが、
招待券を頂いた。

会期は~7月21日(月)まで。


此処に来るもの、随分と久し振り。
前回は2009年の12月だから、
四年半も開いている。

今までは【江戸川橋】から歩いていたのだが、
中途の急な坂に嫌気がさし、
ましてや今日は、日中の最高気温が35℃近い猛暑、
あんなところを通っていたら熱中症になってしまう、
今日は【護国寺】からね、多分、下りが多いだろから、との考えは
甘かった・・・・。

講談社】の脇を折れ、【大塚警察】に抜ける道は
やはり、かなり急な角度の坂道が長々と続く。

途中、脱水症状でふらつぃちゃったもん。


にもかかわらず、会場内に高齢の客層が多いのはどうしたわけだろう。
しかも元気そうに、闊歩してるし。

最近のお年寄りは矍鑠としているなぁ。



で、肝心の水墨である。

色紙類も含めてではあるものの、
総点数は六十五。

で、その色紙にしたって
『劉生』の〔鯉魚飲童子図〕
平福百穂』の〔富士〕があったりと、
作者も題材も、バリエーションに富み
飽きさせない。

{山水}でも
『蔦谷龍岬』の〔山水図〕は金地に涼やかな線で描かれ、
同じ金地でも荒々しい岩肌が目立つ『佐久間鉄園』の〔水墨山水図〕との
対比は面白い。

川端玉章』の〔漁村遠靄〕は次第に茫洋としていく
遠景の描写が見事で、
観ている側の気持ちまで安らいで来る。

が、最も気にいったのは『高木保之助』の〔五月頃〕。
大きな芭蕉の葉の上に緑の蛙がちょこんとへばり付いている。
微笑ましい。


例によって気に入った作品は繰り返し戻り、
十分に堪能させて貰った。

館を出る頃には、身も心も涼やかに。
これだったら、帰りの炎天下の苦行も
多少は安らごうというものだ。