RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

用心棒@神保町 2014年3月29日(土)

10:55の店頭着。
この時点で、道路を挟んで反対側の『二郎』の待ちは四十人弱。
一方、こちらは自分を含め五人待ちで、ほぼ十分の一。

でも、標題店。
中は、厨房に向いた四席、
窓に向き、中途を給水機で分けられた、三席×二か所、
計十席のカウンターだけなので、
そこそこの繁盛とは言える。
その後、食べ終わって出るまでの来客は三。

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11時丁度に、営業中を示す大蒜の束が店頭に掲げられ、
待ち客は順次、中に誘導される。
券売機は入って右側。


当初は汁モノも視野に入れていたのだが、
東京地方は二十度を上回る初夏のなみの気温。
これは、やはり汁ナシじゃないとダメでしょ。

食したのは、
まぜそば(大)。
値段は900円。
ちなみに並は800円。

食券をカウンター越に渡すと、まず
「鰹節は入れますか?」との声が掛かる。
勿論「YES」の返答。


お馴染みの「ニンニクコール」は、
供される直前、席番号で伺います、
内容は、ヤサイ・ニンニク・アブラ・辛玉・ショウガ・全部
との掲示があるが、
実際には、汁モノが先に出され、汁ナシはやや遅れ
まぜそば大盛りの方~」と声が掛かる。
此処では「野菜マシ」だけをお願い。


程無くして渡された一品。

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うわ、野菜がタワーの様に盛り上がっている。
モヤシ主体、キャベツは極少で、しかも芯が多いながら、
極めて勇壮なビジュアル。

頭頂部には、ちゃあんと鰹節も降られている。


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それ以外の具材は、チャーシュー、生玉子、白葱、青葱、
天かすがたっぷり。

何とかかき回そうとするが
とっても上手く行かず、青葱や天かすはぽろぽろと零れてしまう。
丼の下には受け皿が付いてはいるが、全然役に立っていない。

諦めて、「カラメ」が掛かっている
上の方の野菜からわしわしと食べ始める。

何の味も付いて無いように見えても
かなりの旨さを感じてしまうところが恐ろしい。


相当量を食したところで、漸く麺が顔を出す。
どっこいしょと、力づくでひっくり返す。


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麺は太、縮れ。
直近味わった中でも、極太の部類。
それが暫く中に浸っていたため、
たっぷりと汁を纏っている。

食べ応えのある剛麺らしく、
ずる、ずる、ずるとしか啜れない。

噛み応えはたっぷり。
口の中に、麦の味が一杯に広がる。

流石に『浅草開化楼』製の麺。
素晴しい。

量も300gは優にありそうで、
最初は「負けてしまうかも」と心配になったが、
なんのことはない、あっさり胃の腑に納まった。

でも、久しぶりに満腹感を覚えた。
勿論、野菜の貢献も大だが。


味付けは、思いの外すっきりしている。
濃すぎず、鹹過ぎず、油も強くない。
最後まで、飽きずに食べ切れた。
これはなかなかないコト。

でも、後で、しっかり喉が渇いたのは、
塩分と旨味が、実は、たっぷり入っていたせいだろうね。


チャーシューは、「ブタ」と呼ぶのに相応しい。
ブロック肉を等分にしたものが
切り分けられ盛られている。
蕩けそうな脂もたっぷりだ。

味付けも濃いめ。軟らかく煮上がっている。


評価は、☆5点満点で4.5(☆☆☆☆★)。

値段もよいが、満足度も高い、
しかしジャンクさも感じる一品。
かなり気に入った。