封切り二週目に突入。
席数129の【CINE 2】は七割程度の入り。
「R15+」だけあって、年齢は高めに振れている。
実際には、かなり残酷な描写も散見され、
この設定は仕方ないところか。
この設定は仕方ないところか。
何かとお騒がせ、評論家の反応も両極の作品だが、
こればっかりは実際に観てみないとな。
こればっかりは実際に観てみないとな。
或る日、兄が衝動的に幼い娼婦を惨殺。
その後、兄も娘の父親に殺されてしまう。
その後、兄も娘の父親に殺されてしまう。
一旦は復習を決意した『ジュリアン』だったが
事の次第を知り、その父親を許容する。
事の次第を知り、その父親を許容する。
『ビリー』を溺愛し、家族と共に裏社会に生きる『ジェナ』は
殺害の現場に居た刑事の『チャン』を無きものにしようと企て、
血で血を洗う抗争になだれ込む。
殺害の現場に居た刑事の『チャン』を無きものにしようと企て、
血で血を洗う抗争になだれ込む。
一連の経緯からは身を置いている様に見える
弟の『ジュリアン』だが、母や兄と同じ、情動的で
凶暴な血が流れていることは随所に提示される。
弟の『ジュリアン』だが、母や兄と同じ、情動的で
凶暴な血が流れていることは随所に提示される。
話中での科白は極力切り詰められ、
主要な登場人物達はほぼ言葉を発しない。
主要な登場人物達はほぼ言葉を発しない。
それでも、込み入った関係を映像主体で理解させるのだから、
監督の手腕は相当のモノ。
監督の手腕は相当のモノ。
とは言っても、オハナシ自体は、
とても容認できる出来る流れではなく、
特にあれほどの存在感を誇った母親『ジェナ』の変容は
あまりと言えばあまりだろう。
とても容認できる出来る流れではなく、
特にあれほどの存在感を誇った母親『ジェナ』の変容は
あまりと言えばあまりだろう。
それは『ジュリアン』とて同様。
瞑想に耽り、時として幻視をする
その逍遥とした態度は、生きることに達観をしている様にも見えるし、
実際に、ラストに向かいそれが明らかになるのだが、
一方で裏では麻薬の売買を主とする裏稼業に邁進する姿とは
アンビバレンツだ。
瞑想に耽り、時として幻視をする
その逍遥とした態度は、生きることに達観をしている様にも見えるし、
実際に、ラストに向かいそれが明らかになるのだが、
一方で裏では麻薬の売買を主とする裏稼業に邁進する姿とは
アンビバレンツだ。
評価は☆五点満点で☆☆☆★。
原題は〔Only God Forgives〕。
一体この贖罪は、誰に向けてのものなのか。
タイ人の刑事『チャン』が正義で、許す存在なのか
(その割には、彼も一連の仕置きが終わる度に、
憑かれた様に「カラオケ」を唄う)。
一体この贖罪は、誰に向けてのものなのか。
タイ人の刑事『チャン』が正義で、許す存在なのか
(その割には、彼も一連の仕置きが終わる度に、
憑かれた様に「カラオケ」を唄う)。
約九十分の短い尺の中で、
登場人部達がブレブレの中、唯一変わらないのは
『チャン』を始めとするタイ人だけなのは確かなのだが。
登場人部達がブレブレの中、唯一変わらないのは
『チャン』を始めとするタイ人だけなのは確かなのだが。