RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

L♥DK@109シネマズMM横浜 2014年4月19日(土)

封切り二週目に突入。
席数114の【シアター11】は六割程度の入り。

客層は当然、少女が多く、
また彼女等はロビーに飾られている
主演役者のサイン入りポスターにも写メを向けている。
そんなに人気なんだ『剛力彩芽』って、違うか。

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原作は「別フレ」で連載中の少女漫画。


『葵(剛力彩芽)』と『柊聖(山崎賢人)』が学園内で出会い
同居をするまでの一連の経緯は、さらっと見せてはいるものの
かなり強引な流れの「ザ・少女漫画」。

王道の「ボーイ・ミーツ・ガール」の世界観ではあるが
ビリー・ワイルダー』のように手練れていない。


シュチュエーション自体も、往年の〔おくさまは18歳〕からの流れ、
要は「秘密の共有」によるコメディーとして展開され
かなり手垢が付いた表現。

但し、如何にも今風の会話や風俗を取り込んではおり(当たり前か)、
最近の若い娘さん達には新鮮に映るのだろう。


一方、最初は威勢の良かった『葵』が
次第に尽くす古風な、男にとっての便利な女性に変容して行く姿は
かなり肯んぜない部分で、もう一工夫が欲しい処。


また、実際は長編にも拘わらず
二時間程度の尺に押し込んでしまったため
時系列的な流れや季節感がイマイチ釈然とせず、
緩急の付け方も悪くぎくしゃくしている。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆。

ではあるけれど、
数多の中から印象的なエピソードを取り上げ
継ぎ接いだと思われる一連の要素はかなり面白く
何度もくすりと笑ってしまった。

前作〔映画 ひみつのアッコちゃん〕もそうであったが、
この監督、印象的なショットを幾つも積み重ねる手腕と、
少女の心の揺れを表現するシーン作りの上手さはかなりのもので
今後も、その方面の作品制作に期待したい。