封切り二日目。
席数224の【CHANTER-1】は
満員の盛況。
満員の盛況。
しかし、一方で、
サクラの入札者を使い、
目当ての品を意図的に安く落札させ
自身のコレクションを充実させている
裏の一面も持っていた。
サクラの入札者を使い、
目当ての品を意図的に安く落札させ
自身のコレクションを充実させている
裏の一面も持っていた。
或る日、彼のもとに
亡くなった両親がヴィラに残した大量の美術品を
買い取って欲しいとの電話が掛かって来る。
亡くなった両親がヴィラに残した大量の美術品を
買い取って欲しいとの電話が掛かって来る。
指定された場所に赴いた『ヴァージル』が見たものは
雑然と置かれた多くの美術品。
雑然と置かれた多くの美術品。
更には、屋敷の中で、過去に散逸した筈の
貴重な逸品の断片を見つけてしまう。
貴重な逸品の断片を見つけてしまう。
『クレア』と彼女が持つ美術品の妖しい魔力に
『ヴァージル』は次第に絡め捕られていく。
『ヴァージル』は次第に絡め捕られていく。
告知上の惹句は物凄いが、
物語の構造は、半分も行かない内に透けて見えてしまう。
物語の構造は、半分も行かない内に透けて見えてしまう。
つまり、『ヴァージル』の行く末が予見できるわけで、
問題は、その瞬間がいつ来るのか
にかかっている。
問題は、その瞬間がいつ来るのか
にかかっている。
脚本は練りに練られている。
特に主人公の造形がこのオハナシのキモで、
他人を寄せ付けず、潔癖主義、
しかも女性経験が無い初老の紳士。
全ての流れに、この設定が生きて来る。
他人を寄せ付けず、潔癖主義、
しかも女性経験が無い初老の紳士。
全ての流れに、この設定が生きて来る。
なので『クレア』が姿を現すまでの一連の繋ぎは、
こちらが『ヴァージル』の眼を持って観ている様な幻惑に捉われるほど、
胸の鼓動が早くなってしまった。
こちらが『ヴァージル』の眼を持って観ている様な幻惑に捉われるほど、
胸の鼓動が早くなってしまった。
ゆったりと流れる時間を全く退屈に感じさせない
素晴しい描写と、そしてそれを補強する音楽の妙。
素晴しい描写と、そしてそれを補強する音楽の妙。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆。
欧米の美術鑑定家やオークショニアって、
こんな豪奢な家を持ち、高価な絵画を
相当数所有できるような、そんな高収入・
高ステータスなんだろうか?
こんな豪奢な家を持ち、高価な絵画を
相当数所有できるような、そんな高収入・
高ステータスなんだろうか?