封切り一ヶ月にならんとしている。
席数154の【CINE 9】は満員の盛況。
客層は比較的若いのだが、
高校生以上が主体に見える。
高校生以上が主体に見える。
終映後の周りの反応を聞いていると
口コミで薦められ観に来て満足、
それが拡散している印象だ。
口コミで薦められ観に来て満足、
それが拡散している印象だ。
2012の作品〔CMタイム〕は
やはり広告代理店に勤務経験のある『久保田誠二』の
監督・脚本。
やはり広告代理店に勤務経験のある『久保田誠二』の
監督・脚本。
一本のCMが撮りあがるまでのドタバタを描き、
ディテールでは「あるある」と頷き、半分失笑しながらも、
全体を通して見ると、纏まりの無い悲しいまでの駄作に堕していたのだが、
本作は、主に撮られた後の経緯を
CMディレクターである『永井聡』が映画化。
こちらは全編を通して判り易い笑いと、
(やや青臭くはあるものの)物事を造り出すヒトに向けての
エールの一篇として立派に成立している。
ディテールでは「あるある」と頷き、半分失笑しながらも、
全体を通して見ると、纏まりの無い悲しいまでの駄作に堕していたのだが、
本作は、主に撮られた後の経緯を
CMディレクターである『永井聡』が映画化。
こちらは全編を通して判り易い笑いと、
(やや青臭くはあるものの)物事を造り出すヒトに向けての
エールの一篇として立派に成立している。
大手代理店でCM制作のADとして働く『太田喜一郎(妻夫木聡)』は
入社時の理想はどこへやら、今では日々の仕事に忙殺され、
更には出すアイディも陳腐なものが多いことから
使えないダメ社員の烙印を押されている。
入社時の理想はどこへやら、今では日々の仕事に忙殺され、
更には出すアイディも陳腐なものが多いことから
使えないダメ社員の烙印を押されている。
そんな彼が、モナコで開催される
国際的な広告際に派遣されたのは、
自社から出展した作品にグランプリを取らせることを
命ぜられたため。
泣き落としで同行した貰った優秀な同僚『大田ひかり(北川景子 )』と共に、
審査員間の駆け引きに奔走する。
国際的な広告際に派遣されたのは、
自社から出展した作品にグランプリを取らせることを
命ぜられたため。
泣き落としで同行した貰った優秀な同僚『大田ひかり(北川景子 )』と共に、
審査員間の駆け引きに奔走する。
良く出来ている。
約百分の短い尺ではあるものの、
全編を通して、ほぼ笑い通しだった。
全編を通して、ほぼ笑い通しだった。
次いで、主人公がモナコに派遣されることになる一連のシークエンスは
前段のエピソードをシームレスに繋ぎ込み、
納得感のある流れに見せると共に、
『喜一郎』が何故この業界に入ったのかを
一見さらりと流し、それが後半部でじわりと効いて来る
手練れた造り。
前段のエピソードをシームレスに繋ぎ込み、
納得感のある流れに見せると共に、
『喜一郎』が何故この業界に入ったのかを
一見さらりと流し、それが後半部でじわりと効いて来る
手練れた造り。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。
その細かい仕掛けも、相当に楽しいし、
流行は偶然や思い付きの産物であるとの描写も
ちょっとご都合主義ではあるものの、
アイロニカルな視点も見えるのだ。
流行は偶然や思い付きの産物であるとの描写も
ちょっとご都合主義ではあるものの、
アイロニカルな視点も見えるのだ。