平日の昼下がりの映画館なんて、
こんなものだろうか。
こんなものだろうか。
ロビーでの待ち客は、
休日とは異なりぱらぱら。
休日とは異なりぱらぱら。
そんな中で表題作を上映している
席数124の【SCREEN4】は
三割程度の入り。
席数124の【SCREEN4】は
三割程度の入り。
空席がかなり目立つものの、
前述の要素を鑑みると、かなり健闘している部類。
前述の要素を鑑みると、かなり健闘している部類。
で、あれば、巷で喧伝されている様に
かなりのヒット作と言うことになる。
かなりのヒット作と言うことになる。
ちなみに、封切り一週目。
なんとまぁ「英語字幕版」である。
当然、通常上映の劇場希望だったのだが、
時間の都合がつかなかった。
当然、通常上映の劇場希望だったのだが、
時間の都合がつかなかった。
【六本木】らしいと言えばそれまでだが、
矢張り英語の字幕にちらちらと目が行ってしまう。
洋画を観る時の、習性だもんなぁ。
矢張り英語の字幕にちらちらと目が行ってしまう。
洋画を観る時の、習性だもんなぁ。
笑ってしまったのは、字幕が先に出て、
日本語が後から追い付いて来るので、
科白が先に判ってしまうことで、
これは二つ目の弊害。
日本語が後から追い付いて来るので、
科白が先に判ってしまうことで、
これは二つ目の弊害。
それにしても、外人さんなんて、
場内に独りもおらんかったぞ。
何のための措置なんだろう。
場内に独りもおらんかったぞ。
何のための措置なんだろう。
瀬戸内海の小島から
老夫婦-この年齢設定がかなりムリがあり、
現代の68歳は、もっと矍鑠としてるだろうーが
東京に住む三人の子供達を訪ねて回る。
老夫婦-この年齢設定がかなりムリがあり、
現代の68歳は、もっと矍鑠としてるだろうーが
東京に住む三人の子供達を訪ねて回る。
診療所を開いている長男、
美容院を経営している長女、
そして、フリーターに近い生活をしている次男。
美容院を経営している長女、
そして、フリーターに近い生活をしている次男。
先の二人の家で厄介になっている時には、
些細な行き違いから、親子の間で不協和音が起きる。
些細な行き違いから、親子の間で不協和音が起きる。
そして、一通りの目的を終え、
帰京しようとしていた矢先に事件が起きる。
帰京しようとしていた矢先に事件が起きる。
『小津』版へのオマージューであり、
リメークであるのとは情報は事前に得ていたが、
ここまでやるか、と言うのが正直な印象。
リメークであるのとは情報は事前に得ていたが、
ここまでやるか、と言うのが正直な印象。
そして、風景のカットが2~3片挟み込まれ、
本編が始まる。
また重要なシーンの前には
必ずこれが行われる。
本編が始まる。
また重要なシーンの前には
必ずこれが行われる。
カメラは固定されて動かない。
なので人物は障害物をなめる様に撮影され、
更に画面から掃けたり切れたりする。
なので人物は障害物をなめる様に撮影され、
更に画面から掃けたり切れたりする。
そして
ローアングル、
バストショット、
会話場面での細かいカットの切り替え、
人物達の独特の視線と台詞回し。
ローアングル、
バストショット、
会話場面での細かいカットの切り替え、
人物達の独特の視線と台詞回し。
全てが、『小津』調とされる
それである。
それである。
観た事が無い人には新鮮に映るかもしれないが、
見慣れた目には少々、奇異に感じる。
見慣れた目には少々、奇異に感じる。
エンドロールも縦書きなのだが、
これが昔よりも紹介すべき人物が多いため、
相当見難くなっている。
スタイルを優先したことの障害
と言えるだろう。
これが昔よりも紹介すべき人物が多いため、
相当見難くなっている。
スタイルを優先したことの障害
と言えるだろう。
原作は、残されたものの寂寥感がじんわりと沁みて来るが、
本作は泣ける脚本となっている。
それが最大の差か。
本作は泣ける脚本となっている。
それが最大の差か。
しかし家族のカタチと言うのは
六十年経っても、意外と変っていないことを
再度、認識もする。
六十年経っても、意外と変っていないことを
再度、認識もする。
また、数箇所ある「3.11」についての言及は
唐突感が拭えない。
キモチは解るけどね。
唐突感が拭えない。
キモチは解るけどね。
評価は☆五点満点で☆☆☆★。