公開二週目の本作。
席数138の【CINE3】の入りは
三割程度でかなり寂しい。
席数138の【CINE3】の入りは
三割程度でかなり寂しい。
この人の作品は、
人物の背景を含めた造形が異様に緻密で
結果として重厚になりがちな特徴があるのだが、
映画化にあたっては、それらを省略しつつ
過不足の無い描写が求められる。
人物の背景を含めた造形が異様に緻密で
結果として重厚になりがちな特徴があるのだが、
映画化にあたっては、それらを省略しつつ
過不足の無い描写が求められる。
で、本作。
二時間ちょっとの短い尺で
かなりコンパクトに上手く纏めた印象。
二時間ちょっとの短い尺で
かなりコンパクトに上手く纏めた印象。
ただ、犯行に到る過程が厚めのため、
実際の犯罪の現場が少々忙しない感は否めない。
実際の犯罪の現場が少々忙しない感は否めない。
どうやら、監督は、
登場人物達の
家族との関わりを描くことに
力点を置いた様で、
これはアリと思う。
登場人物達の
家族との関わりを描くことに
力点を置いた様で、
これはアリと思う。
登場人物達の姻戚関係は何れも薄く、
犯罪組織のメンバーが次第に
擬似的に家族となって行く一連のエピソードが
物語の盛り上げには一役借っているのだが、
見ている側からすれば切なさが込み上げて来る。
犯罪組織のメンバーが次第に
擬似的に家族となって行く一連のエピソードが
物語の盛り上げには一役借っているのだが、
見ている側からすれば切なさが込み上げて来る。
一方、これらの描写も、時間の都合だろう、
ややあっさりめに描かれ、少々欲求不満ではある。
ややあっさりめに描かれ、少々欲求不満ではある。
彼等の目的は、とある銀行の大阪本店の地下金庫に眠る
六トンのインゴッド。
六トンのインゴッド。
各分野のプロが集められ、
綿密な計画が練られ、
実行に移されていく。
綿密な計画が練られ、
実行に移されていく。
次々と障害が起こり、
微細な変更が余儀なくされるのは、
類似作と共通ではある。
微細な変更が余儀なくされるのは、
類似作と共通ではある。
しかし、ここで、先の(元々の)家族関係が
大きな要素となって入り込んで来る。
大きな要素となって入り込んで来る。
彼らは、目的を達成できるのだろうか?