RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

第60回東京藝術大学卒業・修了作品展@東京藝術大学 2012年1月29日(日)

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本日が初日
そのためか、場内は例年以上に人で溢れている。
ちなみに会期は~2月3日(金)

今年は特に、父母に連れられた女子高生らしい
お嬢さんが目立つ。
受験、かな?
さぞかし、優秀なのだろう。

構内全域で開催されてはいるのだが
虱潰しに廻る時間も無いので、
【大学美術館】、
【絵画棟】の日本画/油画/工芸、
【総合工房棟】のデザインに
行くにとどめる。


『北川麻衣子』の五点は何時もどおり素晴しい。
幻想的な世界感を浮き出させる
物語性とタイトル。
中世の森の中を思わせるモノクロームの緻密な描写。
画面の中にひきずり込まれそうではないか。

『大熊弘樹』の〔「」〕も良い。
流行のリアルな技法なのだが、
渋谷の駅頭で、振り向いて
何か言いたげな女性の面立ちが好ましい。
加えて、現代的な彼岸と
妖しげな此岸が画面中に共立している構造にも魅かれる。

『森本愛子』の〔寒山拾得〕に至っては、
「これ本当に油画科の人の作品ですかぁ?」。
絹本の上に、淡い色調で、
しかも屏風様に描かれた「日本画」。
草木の中の二人の男性は
モチーフや技法も含め
過去作品からの引用に見えながらも、
独特の空気感を醸している。


そんなこんなで、端折っても、結局二時間は滞在。
来年こそはもっと時間を充てて、
全部観て回らねば。