RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

東京藝術大学 卒業・修了作品展@東京藝術大学 2013年1月27日(日)

本日が二日目。

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しかし、常にも増しての混雑は、
学生さん達と同年代は勿論だが、
それとはあまり関係の無さそうな、
おばさん・おじさんの姿を多く見かける。

会期は~今月いっぱい。


例年であれば、会場は学内に限られているのだが、
今年は、近隣の【東京都美術館】まで使っての
広範な展示

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『エル・ゴレコ』の横に
案内の掲示が並んでいる。

ま、事前に情報を得ていたので、
この後の予定は一切入れず、
約四時間滞在。
全ての会場を虱潰しに廻り、
たっぷりと堪能させて頂いた。


で、今年の仕上がりっぷりは、
かなりいい感じ。

どこの会場でも、おお~
と、感嘆する作品が見受けられる。


例えば、
【絵画棟】の『森洋史』。
従来の作風に加え、
〔受胎告知〕をモチーフに
現代のアキバ的要素を加えて
金ピカの表現。

面立ちもアニメチックにしているのだが、
『大天使ガブリエル』から受胎を告げられた
『マリア』の表情は、
明らかに、困っている。


そして
東京都美術館】での『栗田知佳』の
「神楽絵」二幅。

作者本人が、ツインテールの和服姿で
会場内にすらりと立っているのに
萌えてしまう、と言ったこととは関係無しに、
刹那を切り取った描写は好ましい。


【総合工房棟】の『天野 卓明』による
日常の文物が、実は猛々しい本性を内々に隠していることが
X-rayによる透視で明らかになるといギミックが
素晴らしい発想。


と、まあ、挙げて行けばキリが無い。
今年は、ぜひ、その場で、体験すべきだろう。
その、麗しさを。