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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

魚菜由良 鼎(2)@大井町 2023年12月12日(火)

前回の訪問は夜だったが、
今回は今年1月から始まったランチラーメンを食べに。

閉店してしまった『ajito ism』とのコラボ商品は
醤油と味噌が週替わりで出される。

機会を伺っていたものの、上手く時間が取れず・・・・。

先月末の一号店近くの火災の見舞いではないけれど、
どうせなら、予約を入れて「御膳」と洒落こもう。


前々日のWebからの予約で
席はあっさりと確保。

店内は厨房を囲むL字型五席のカウンター、
二人掛けのテーブルが三卓、
四人掛けが二卓(うち、一卓は個室)。

11:30の入店で先客は二、
その後食べ終わって出るまでの来客は四で
何れも女性の二人連れで予約済のよう。

この環境で、男独りでカウンターに陣取り、
ラーメン一杯を啜るのは、かなり勇気がいるかも。


食したのは、
らーめん御膳。
値段は1,550円。

今日は醤油味の週で
澄ましと濁りを選択できる。

濁り=背脂入り、とのことで
そちらをオーダー。

会計は食後にテーブルで。


先ずは《前菜》。

穴子の八幡巻き、椎茸、割干し大根。

椎茸は濃い甘辛い味が付き佃煮のよう。

割干し大根は初めて食べた。こりこりの歯ざわり。


次いで《刺身》。

鯛と鰤の切り身は小さめも
脂は乗り、軟らかめの食感。


頃合いを見計らいラーメンが供される。

麗しい見た目だ。


中央には白髪葱と三つ葉


短冊大の海苔二枚は黒々とし
厚みがあり香りも良い。


メンマは繊維がはらっと解れる軟らかさ。
味付けも優しい。

焼豚は花札大が二枚。
濃い味が付き芳ばしい。
箸で持ち上げればとろんと崩れる。


麺は中、やや細、ストレート、
表面は絹肌。

つるっと軟らかめの口当たり、
もっちりの噛み応え。

喉越しも滑らか。

量は100g強。

浅草開化楼」製のよう。


スープは魚介醤油。

乾物とアラの出汁の旨味がマッチ、
醤油も尖り過ぎず、出汁をフォローするように機能。

背脂は入っていても、さほどの強さには感じず。


小さな茶碗に《鯛茶》が出される。

霰、小口の葱、刻み海苔、解した鯛の身、
山葵も添えられ、
これにラーメンスープをたっぷり注いで食す。

なるほど、スープが強すぎても
良い塩梅にはならず、このチューンが絶妙の加減。

さらさらと食べ切る。


《デザート》は黒胡麻アイス。
胡麻とミルクの味が濃厚。
しかし、口中はさっぱり。


食後にはコーヒーを所望。


評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
但し、ラーメンのみの評点。

これで単品850円なら、上々の内容。

《味噌》を大盛りで食べたいものだが。
それでも950円だしな。