3月中旬オープンの新店。
住所を頼りに来てみれば、ここは嘗て
『しろ八』が在った場所。
惜しい店が無くなったなぁ、と
思いながら、10:55の店頭着で
既に三人の並び。
が、その後
食べ終わって出るまでの来客は一で、
「御苑」が閉まっている影響があるのかしら。
店内は厨房を囲むL字型八席のカウンター。
券売機は入り口左手。
食したのは、
支那蕎麦+味玉+替玉(0.5玉)。
値段は800+100+100で1,000円。
食券を渡してから10分ほどで
乳白色の丼に入った一杯がカウンター越しに渡される。
バランスの良い盛り付け。
チャーシューはトランプ大のロースとバラが各一枚。
前者は低温調理、後者は厚みあり。
メンマは太い拍子木状が三本。
濃い色が付き胡麻油が香る。
すっと繊維に歯が通る。
玉子は茹で加減が絶妙。
黄身も濃厚な上に染みた出汁の塩梅も素晴らしく、
直近食べた中では出色の出来。
白髪葱が盛られ、その脇には
緑も鮮やかな青菜。
麺は細、ストレート。
この手のスープを供する店には
もはや定番のタイプ。
表面は滑らかで啜り易く
芯にはコシ。
さくりと歯が通る。
量は120gちょっとあるだろうか。
スープの表面には油が張られ
その下の琥珀色が透明感があり美しい。
動物系+魚介系で、特に乾物と醤油とのバランス良し。
尖りや鹹味のない練れた枯れた旨味で
じわりじわりと舌に染みていく。
気温も高めの中、九割ほどを飲み干す。
頃合いを見て声掛けすれば
替玉は青葱がトッピングされ
カエシが掛けられ供される。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
店頭の掲示にもあるように
ワンオペのため、目当てにしていた
《昆布水つけ麺》が出されていなかったのは残念だった。