RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

食彩 かどた@恵比寿:和食

手の込んだ和食を安価に堪能できる
恵比寿の人気店
加えて地下鉄の出口から徒歩30秒という立地も
荒天時には嬉しい。

念の為、一週間に予約の電話尾を入れ、
人数の関係からテーブル席を所望。
5,400円と7,200円(肉が付く)の二コースを提示されたので、
迷わず前者を。

しかし、前日に人数とコースの確認の電話が入り
(リマインドではない)、ちゃあんと伝わってなかったのかなぁと、
ちょっと不満顔。


店内は二人掛けのテーブルが七卓ほどに
厨房に向いたカウンターが八席。

訪問当日は予約客でほぼ埋まっており、
僅かにカウンターが四席空いている程度。

しかも、席によっては二回転しているし。
ホント繁盛店だなぁ。


飲み物は最初ビールで
後から日本酒に替え、酒の値付けは安くはなく
日本酒は一合千円弱検討だけど、ま、店の格を勘案すれば
暴挙ではない。


イメージ 1


《先付》

山芋のグラタン。
出汁の優しい味。
中には、骰子大の山芋と細切りの蒟蒻。
食感の妙。
青海苔も降られ、磯の香りもぷんとする。


イメージ 2


《凌ぎ》

ぶっかけ蕎麦。
新蕎麦には早い気もするが
香りが立つ。
しっかりした噛み応え。
表面は滑らか。
たっぷりの大根颪は辛め。
汁はさっぱり。
つるつるっとたいらげてしまう。


イメージ 3


《椀》

鱧と松茸。
鱧は美しく花開き、葛粉を纏っている。
松茸はしゃくしゃくとし香り善し。
土瓶蒸しの応用か。
深い出汁の旨味に柚子の香り。


イメージ 4


《お造り》

カンパチ・鯛・鰹・しめ鯖。

鰹は戻りで爽やかな味わい。
鯖は浅目の〆り具合。


イメージ 5


《焼き物》

焼き魚はプリフィクススタイル。
四種ほどから選ぶ。幾つかには+200~300円が設定。

自分の選択はカジキマグロ。
かなりしっかりした焼き入れ。
行者大蒜と醪味噌が付く。


イメージ 6


《炊き合せ》

下に敷かれているのは、じゃが芋の餅。
大根餅のように澱粉を生かした食感。
パプリカ・松茸も添えられ
軟らかい出汁で上手く纏まっている。
青葱がぴったり合う。


イメージ 7


《強肴》

厚揚げはユニークなねっとりした食感で多分自家製。
青菜の茎・鰹節が添えられる。
全体的に薄味はここでも変わらない。


イメージ 8


《煮物》

粟麩のような食感。
紅葉型の麩の彩りが美しい。
シメジの旨味が染みるなぁ。


イメージ 9


《ご飯》

やわやわと炊かれた粥。
黄色いのは食用菊。
これも優しい味わい。
粥はねっとりした食感。米との丁度中間。


イメージ 10


《漬け物》

漬け物だけで四種。
塩昆布も付き、これと梅干は
粥の中に入れ、味の変化を楽しむ。


イメージ 11


《水菓子》

豆乳のベースにやや苦味のある黒蜜が掛かり、
柿・餡・白玉・栗(グラッセ)・黄な粉が乗る。
和風プリンの体裁。
柿は今年初だが、甘い甘い。

さっぱりとしながらも葛餅を思わせる懐かしい味わい。


支払はお酒を随分と呑んでしまったので、
一人あたり8.8千円と、かなり高額になったが
お腹も膨れたし、満足度は高い。


評価は(やや大衆的な)和食店基準の☆五点満点で☆☆☆☆。