予約はしたものの、こちらの都合で行けなくなったり、
一週間前に電話を入れても希望日は満席だったりと
三度目の正直で漸く訪問。
一週間前に電話を入れても希望日は満席だったりと
三度目の正直で漸く訪問。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908153941.jpg)
ちなみに今年の「ミシュラン」では☆一つを獲得している。
店内はL字型八席のカウンターと奥に座敷。
当日は19時の予約で、我々の到着で
丁度満席に。
丁度満席に。
既にコースが随分と進んでいる客もおり、
一体何時から食べてるんだろ。
一体何時から食べてるんだろ。
おまかせ
柊
榎
と、三種あるコースから
「榎」7,500円を選択。
柊
榎
と、三種あるコースから
「榎」7,500円を選択。
食べ切れないかもしれない、という連れの弁に従う。
飲み物は、生→瓶と、ビールオンリーで。
酒の値付けは、やや高め。
大体、市価の倍程度と見た。
酒の値付けは、やや高め。
大体、市価の倍程度と見た。
ワインはハーフの赤・白が各一種類。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154053.jpg)
予めセットされているのは、つけ汁・塩・柑橘。
つけ汁は出汁を入れ煮切ってあり、それだけでも十分な旨味。
つけ汁は出汁を入れ煮切ってあり、それだけでも十分な旨味。
そして店内の調度品も勿論だが、
器類も相当に趣味が良い。
器類も相当に趣味が良い。
蛸唐草の箸置きは、自分の前には藍、
連れの前には赤と気も利いている。
連れの前には赤と気も利いている。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154058.jpg)
《先附》
初手から凝ったものが出てきた。
椎茸の柄などを細く裂き、
甘辛く煮て練り合わせてある。
椎茸の柄などを細く裂き、
甘辛く煮て練り合わせてある。
確かに濃い味付けだが
素材本来の旨味も十分に感じるし、
何よりも、手が掛かっている。
素材本来の旨味も十分に感じるし、
何よりも、手が掛かっている。
それにして、これは酒がススム。
![イメージ 4](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154104.jpg)
《骨煎餅》
これを煮詰めて、ツメを作るというだけあって
骨にも旨味が凝縮している。
骨にも旨味が凝縮している。
それを、揚げ煎餅の様に軽く食べさせる。
上々の導入部。
上々の導入部。
![イメージ 5](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154108.jpg)
《才巻海老》
定番だよね。
当たり前だが、尻尾もきちんと処理されている。
ほくほくとした甘みのある身は、やはり最高だ。
当たり前だが、尻尾もきちんと処理されている。
ほくほくとした甘みのある身は、やはり最高だ。
(海老は計二尾、供される)
![イメージ 6](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154113.jpg)
《たらの芽》
やや遅いかもしれないが、季節感を感じる一品。
独特の香味が口中に広がる。
そしてさくりと良い歯応え。
そしてさくりと良い歯応え。
![イメージ 7](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154118.jpg)
《茄子》
茶巾に包丁が入り食べ易い。
熱々をがぶりといくと、ほふほふ、と旨い。
熱々をがぶりといくと、ほふほふ、と旨い。
![イメージ 8](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154123.jpg)
《細魚》
これも捻る細工が施され、見た目美しい。
大きく、身も厚く、独特の旨味もいい感じ。
大きく、身も厚く、独特の旨味もいい感じ。
![イメージ 9](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154130.jpg)
《椎茸》
大きい。しかも傘も厚い。
季節に関係ない一品だが、
これを食べると嬉しくなる。
季節に関係ない一品だが、
これを食べると嬉しくなる。
![イメージ 10](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154135.jpg)
《コシアブラ》
寡聞にして、初めて目にする山菜。
葉の部分はぱりりと揚がっているが、
根の部分には特有の鮮烈な苦味。
根の部分には特有の鮮烈な苦味。
ああ、なんか血が綺麗になる気がする。
![イメージ 11](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908153948.jpg)
《アスパラガス》
ぼちぼち旬か。
随分と太いが、繊維は気にならない。
かりっとした食感。らしい味。
かりっとした食感。らしい味。
これからの季節は、これだね。
![イメージ 12](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908153954.jpg)
《鯛の白子》
「熱いですから、少し冷ましてから
召し上がり下さい」と店主。
召し上がり下さい」と店主。
でも待ちきれずに一口に齧り付くと・・・・、
あちちちち、中はとろりと旨味が流れ出す。
あちちちち、中はとろりと旨味が流れ出す。
口の中を火傷してしまったが、それだけの価値は
十分にある。
十分にある。
それにしても、この大きさ。
元の鯛はどれほどのもんだったんだろ。
元の鯛はどれほどのもんだったんだろ。
![イメージ 13](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154002.jpg)
《穴子》
一本をまるごと揚げ、二つに割って供される。
片身は塩で、片身は汁で、との指示。
片身は塩で、片身は汁で、との指示。
これも身が厚いし軟らかいしほくほくだし、
コースの掉尾を飾るには十分な素材。
コースの掉尾を飾るには十分な素材。
コースはこれで終了なのだが、
もうちょっと食べられそうだったので、
お好みで幾つかを追加する。
もうちょっと食べられそうだったので、
お好みで幾つかを追加する。
![イメージ 14](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154011.jpg)
《あおり烏賊》
それにしても身が厚い。
それでいてさっくりとした歯応えは嬉しい。
![イメージ 15](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154019.jpg)
《玉葱》
目の前に置かれた途端、
玉葱の香りがふわっと薫る。
玉葱の香りがふわっと薫る。
それも、フライにした時の様なきつさは無く
あくまでも甘い軟らかなそれだ。
あくまでも甘い軟らかなそれだ。
![イメージ 16](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154023.jpg)
《公魚》
随分と大きい。そして、しっかり卵を孕んでいる。
頭からがぶりとやれば、淡水魚らしい旨味。
頭からがぶりとやれば、淡水魚らしい旨味。
ここからは食事になる。
![イメージ 17](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154029.jpg)
![イメージ 18](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154035.jpg)
![イメージ 19](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154041.jpg)
![イメージ 20](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/j/jyn1/20190908/20190908154047.jpg)
《デザート》
酢橘のシャーベット。
果汁をキチンと使ったことが判る
やや酸味のある爽やかな味。
やや酸味のある爽やかな味。
お会計は〆て、約2万円。
評価は、高級店基準の☆五点満点で
☆☆☆☆。
☆☆☆☆。
接客も仕事ぶりも丁寧。
ただ、不満が無いわけではない。
油を替えている間は、当然、揚げる手が止まるわけで、
若干滞る。
若干滞る。
また、一連の流れで供されるので、
中途から入った我々のケースでは
最初の《骨煎餅》が供されるまで15分、
更に次の《海老》が供されるまでも15分を要している。
中途から入った我々のケースでは
最初の《骨煎餅》が供されるまで15分、
更に次の《海老》が供されるまでも15分を要している。
その間の凌ぎが欲しかったが、
ま、難しいだろうな。
ま、難しいだろうな。