RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

黒執事@109シネマズ川崎 2014年1月19日(日)

封切り二日目。
席数246の【シアター1】の入りは、
九割程度とかなり盛況。

客層は予想通り、
女性と子供がほとんどで、
原作の魅力と共に、主演の『水嶋ヒロ』の貢献大か。

そんなに人気あったんだ~と、ちょっと驚き。
人の夫なのに・・・・。


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とは言うものの、本作、
まったき『水嶋ヒロ』の映画であることに
間違いは無い。

それ以外の主要な登場人物
『幻蜂清玄(剛力彩芽)』
幻蜂家のメイド『リン(山本美月)』
清玄の叔母『華恵(優香)』の演技は
素人に毛が生えた程度で、評価の域にまで達していない。

特に『剛力彩芽』。ダンスは兎も角、
歌や台詞は元々ダメダメだと思っていて、
今回はその特異な役柄から「ハマルかも」と期待していたが、
やっぱりムリムリで、観ていて悲しくなって来る。


内容的には
アクション面を喧伝してはいるようだが、
実際の見所は『セバスチャン』の「静」をどれだけ表現できるか、
(見目は異なるものの)雰囲気や佇まいの再現度が鍵だったわけで、
その面では大成功と言わざるを得ない。

皮相な表情や、眉を動かすだけで、秘められた感情が読み取れる部分は、
特にそれと言って良いだろう。


また、脚本も、比較的上手く纏まっている。

犯人はかなり早い段階で想定は付くものの、
その動機や手段は意表を衝くモノで(とゆ~か、ここまで
内容的に飛躍できるのは、並みの頭脳構造では、とってもムリ)、
最後まで飽きさせない。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆。

執事役はお手のものとは言え、この嵌まり様はただ事ではなく、
今後の興行成績次第では「続編」の声も聞こえて来そう。

主要な登場人物は変えようがないだろうから、
脚本をもうちょっと練り込み、
予算も上回る金額を掛け、より良作を作ることに専心してもらいたい。

今回はチープなセットを見れば判る通り、
少ない予算の中では、まずまずの及第点。