封切り初日。
席数170の【シアター5】は五割程度の入り。
席数170の【シアター5】は五割程度の入り。
実は単純な(尤も、本人達にとってみれば切迫した)事情を、
時間を掛けて小出しにして行く流れは、
ややまだるっこしさは感じるが、
造りとしては手練れている。
時間を掛けて小出しにして行く流れは、
ややまだるっこしさは感じるが、
造りとしては手練れている。
取り立てて、驚くほどの事象ではないけれど、
『達夫』が荒んだ生活をおくる、または
『千夏』が身を売って金を稼がねばならない理由としては
頷けるものがある。
『達夫』が荒んだ生活をおくる、または
『千夏』が身を売って金を稼がねばならない理由としては
頷けるものがある。
抜け出したい、しかし抜け出せない、
どうにもならない環境に蠢く三人を描き、秀逸だ。
どうにもならない環境に蠢く三人を描き、秀逸だ。
ただ、先の作品が、いみじくもタイトルに付いた
「炭」の如く陰鬱で救いがなかったことに対し、
今回はやはり「光」が表示する様に
希望が仄見え、観ている側にとっても救いに映る。
「炭」の如く陰鬱で救いがなかったことに対し、
今回はやはり「光」が表示する様に
希望が仄見え、観ている側にとっても救いに映る。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。
〔ジョゼと虎と魚たち〕では貧相なおっぱいを披露しつつ、
しかし、障害のある女性をリアルに演じ
我々を驚嘆させた『池脇千鶴』が
本作では年齢相応な部分もあるだろうが、全体的に肉が付き
時として豊満ささえ感じるハダカを披露している。
しかし、障害のある女性をリアルに演じ
我々を驚嘆させた『池脇千鶴』が
本作では年齢相応な部分もあるだろうが、全体的に肉が付き
時として豊満ささえ感じるハダカを披露している。
これが、意図しての肉体改造であるならば、
見上げた役者根性と言えるだろう。
見上げた役者根性と言えるだろう。
「R15+」であるものの、主役二人の絡みは
どちらかというと淡泊な部類で
あまりエロさは感じない。
どちらかというと淡泊な部類で
あまりエロさは感じない。
寧ろ切迫した、互いを希求する態度が強く見え
観ている側の欲情を刺激するほどではなく
指定の仕方にやや疑問が残る。
観ている側の欲情を刺激するほどではなく
指定の仕方にやや疑問が残る。