RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

BARU COSECHA(コセチャ)@大門:バル

開店は本年初頭だが、
その存在に気付いたのは、ほんの数か月前。

夜ともなれば、比較的暗い【芝明神商店街】の中ほどに、
灯火が其処だけ明るい一軒。

正面は大きくガラスが填め込まれており、
中をのぞき込めば、何時も数組の客で賑わっている。

イメージ 1


店内はL字型十人は座れるカウンター。
四人掛けのテーブルが四卓。
更に奥には個室然としたスペースも在る様子。

それに比して、厨房内には
調理担当の男性が独り、お運びの女性が一人と、
客数に対応できる人員ではない感じ。

事実訪問当日も、20時の入店時には
先客はテーブル二組だけであったのが、
程無く全てのスペースが来客で埋まり、
サーブの遅延や通し忘れが、まま起きてしまう状態。

ま、ある意味、しょうがないとも言える、
こんなに混雑しているのは見たことが無いし。


イメージ 2


《お通し2品》

この種の店には珍しい。
右は南瓜、左は塩鶏。

軟らかく煮られた南瓜には、チャツネを思わせる
程好い酸味と辛味を感じるソースが掛かっている。

みっちりと身の詰まった鶏はしっとりと柔らかく
塩味もほどほど。


イメージ 3


《じゃがいも(インカの目覚め)のフリット 450円》

ほくほくの状態で供される。
揚げている音はしなかったので、事前に調理したものに
再度火を入れて供するのだろう(おそらく殆どの料理が
その方式ではないか)。
それでも熱々で、口の中を少々火傷してしまった。
芋自体も良いモノを使っている。と~ゆ~か、
この店、使っている素材自体はかなり良い。
特に野菜類は味がくっきりしている。


イメージ 4


《千代幻豚のレバーパテ 》

バゲットがたっぷり目につけられる。
パテは良くあるお味だが。
両方にオリーブオイルが掛っているのは珍しい。


イメージ 5


《サラダ》

正式な名称は失念。
鶏肉・パルミジャーノ・ホウレン草。
何れも、素材の味が輪郭が明瞭。
香草の薫りもする。

特に鶏肉は上々の旨さ。


イメージ 6


《秋刀魚と茄子のカルパッチョ

見た目を大きく裏切るビジュアル。
頭頂部には一尾分の骨煎餅が載せられ、
これがカリカリと美味しい。
秋刀魚の表面は軽く炙られ、芯は生に近いタタキ状態。
茄子も芳ばしく炙られて旨味が活性化している。

赤いソースは煮切ったワイン・ビネガー・バルサミコ
ほんのりと甘みと共に、かば焼きのタレに似た旨味がプラスされている。

これも香草がたっぷりと添えられ、茗荷はまだ良いのだが、
青唐辛子様の一品は舌がひりひりと痛くなるほどの刺激。
これはちょっと辛い。


イメージ 7


《烏賊と鰹の香草バクダン》

何ともユニークな名前。
何故にと問えば、香草の味が口の中で爆発するの由。
確かにたっぷりと盛られている中にはパクチーも入り
強烈な味わい。これは、好き嫌いが判れるだろう。

ちなみに自分は比較的好きかも。
ただ、連れは、一連の料理はダメダメだった様で。
食べ手を選ぶ料理だな、全てが。

烏賊と鰹はその場で火を入れ調理されていた。


飲み物は、
《生ビール サッポロ黒ラベル 500円》を計4杯。


変ったクーラーボックスで供される

イメージ 8


《樽生スパークリングワイン デカンタ2,800円》
は棘の無い、軟らかな爽やかな味わい。
その分、酸味や泡は控え目。


これ以外に《バゲット》をオーダーしたのだが、
これがなかなか供されず、催促をしてしまった。


お会計は〆て9,650円と
平均支払額よりも僅かに高い位だが
正直量的には食べ足りなかった。


評価は「バル」基準の☆五点満点で
☆☆☆★。

オリーブオイルと香草の多用が
逆に単調さとなっている。


帰り際にシェフが入り口まで出て、
バゲットの出し忘れと、全体的な遅滞を詫びる。

いや、まあ、良くあることだから。
私個人としてはたいして気にはならんです。