RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ラーメン凪 煮干王西新宿1階店@新宿 2013年10月30日(水)

『あびすけ』の脇の路を
河合塾】の裏手に廻り込む。
と、両側にお墓がある一本道。

丁度、抜けきるあたりで、右の方から
手前の店の豚カツを揚げる芳ばしい香りが、
やがて噎せ返るような煮干しの匂いが押し寄せて来る。

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標題店は同じ建物の一階と二階で異なる味を供する。
二階の「炎」=辛そう、なイメージで、
加えて香りにも魅かれ、ふらふらと一階に足を踏み入れる。

店内は鰻の寝床に細長い十二席程度のカウンター。
壁との隙間がほぼ無いので、行き来には難渋する。


11:20の入店で既に先客は七。
その後も次々の来客で、食べ終わって出る頃には
写真の様に食券を買う列が外に伸びている。


食したのは、特製つけ麺。
値段は1,000円。
麺量は200/300/400gが同料金で食券を渡す時に申請。
今回は300gをお願いする。


券売機は入って直ぐの右側だが、
壁にめり込んで設置されているので
少々判り辛い。


それ以外にも、
ライスは50円でお替り自由、とか
麺・味・油の調整に応じます、とか
夜間帯は限定メニューがあります、
の紙が貼ってある。

「(つけ麺は)少々お時間頂きます」とのコトだったが、
十分待たずに供される。


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麺は平縮れ。かなり幅広。
ぴろぴろとして好きなタイプ。
こんもりと盛られて、一瞬多そうにも見えるが、
下に水切り用の笊が敷かれているためで、
茹で前で300gはまずはお腹が膨れる分量。
表面は滑らか、喉越しは抜群。
若干柔らか目なのは当然として
それを補って余り有る良質な食感。

頭頂部にはたっぷりの刻み海苔。
この量は嬉しい。


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つけ汁は煮干し。
待っている間も、煮干しの香りがむんむんとしたが、
このつけ汁が以外なほど香りが立ち上がらない。
しかし一度口に入ると、濃厚な旨味が一斉に広がる。
しかも、特有の酸味やえぐ味が一切無く、
良質な煮干しのエッセンスだけが見事に抽出されている。
しかも粘度は高いのに、麺への絡みが程好い。

中に仕込まれている脂が、滑らかさ、コク、甘みを演出している様で、
これが、何も無しに麺に絡んでいたら、却って尖りを感じていただろう。
絶妙な塩梅だ。

中には
軟らかく味濃いデフォの乱角チャーシューが数個。
大きく切られた葱も投入されている。



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具材は、チャーシュー、メンマ、玉子。

チャーシューは短冊大が一枚。
やや厚みあり。しっかりした味付け。
適度な歯応え。

メンマは極細。濃い味付き、色付きが大量に。
食感は上々。更には胡麻油がぷんと薫る。


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玉子はやや硬めの茹で加減。
表面の色付きは薄目だが、
黄身の味は濃厚。


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更に丼に盛り込まれた雲呑の皮状の物体。
何だろうと、つけ汁の中で広げて見ると・・・・、
これって、ひもかわ、じゃん!

とぅるるんとした食感が素晴らしい。
二枚じゃあ足りない、もっと食べたい。

ってゆ~か、この時点で300gのオーダーを激しく後悔。
ああ、400gって、言っておきゃ~良かった。


評価は、☆5点満点で4.5(☆☆☆☆★)。

何処を取っても、非の打ちどころの無い一品。
真剣に美味かった。