RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

麺処 古武士@新宿 2013年9月20日(金)

ラーメン屋さんの密集地帯である【小滝橋通り】だが、
標題店の在る一角は、『二郎』『せたが屋』とでトライアングルが形成され、
麺好きが迷いこんだら、一生出てこれないかもしれない、
とっても恐ろしいエリア。

訪問時間が早めだったので、何れの店も空き席あり。
選択肢は豊富だったが、系列的にも未体験の方を訪問。

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店内は厨房を取り巻く緩い半円形のカウンターが七席。
四人掛けのテーブルが二卓、二人掛けが三卓。

11:30の入店で先客はゼロ。
その後食べ終わって出るまでの来客は四。
皆が皆カウンターに着席し、一心不乱にラーメンを啜っている。

券売機は入り口左手。
《つけ麺》メインだが、汁モノもちゃあんと用意されている。


食したのは、特製つけ麺+大盛。
値段は880円。
麺量は並・大・特の選択制で
夫々、200・300・400gが同料金。

更に、「あつもり」も可能で、
何れも食券を渡す時に確認される。

食券を渡して数分後、折敷に載せられた一品が供された。


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麺は中ストレート。表面は艶々と輝いている。
断面は四角形。麦の薫りが漂って来る。
試しに一本啜って見ると、おお、なんて滑らかな喉越し。
つるっつるだ!!
それでいて芯にはしっかりとしたコシ。
パスタを食べている様な気分にもさせられる。
つけ汁の絡みは若干良くないうらみはあるが、
直近食したこの手の麺の中ではピカ一だ。
量は、ややお腹が膨れる程度で、表示は茹で前の様子。


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つけ汁は動物系を主体に感じ
ややの魚介系も足された醤油。
表面を透明な油膜が覆い、
これが汁の温度を保つ役割をしている。
味はかなり鹹め。しかも尖った鹹さ。
一方、コクや旨味は抑え目。
粘度も無くさらりとしているので、
たっぷりと麺を漬しても
最後には随分と残ってしまった。



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具材は、チャーシュー、メンマ、玉子、海苔、ホウレン草。

チャーシューは1cm厚の短冊大が二枚。
見た目しっかりとしているが、実際に噛み切る時には
ややの肉らしい食感を残しながらはらりと解ける。

メンマは濃い目の色付けと味。
やや甘みがち。
かなりたっぷりと投入されている。

玉子は黄身が蕩け、味は薄いものの芯まで染み
上々の仕上がり具合。

海苔はトランプ大が一枚。
濃い香りがする。

ホウレン草も、らしい味。
緑の草類を食べている感がひしひしと伝わって来る良品。


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食べ終わる頃を見計らい、割りスープが凝った器に入れられ供される。
表面には柚子の切片。出汁の深い香りが漂う。
残ったつけ汁に足して頂けば、あら、こちらの方がずっと美味しく感じる。


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最初に瓶入りの「生七味」も薬味として同時に供されるが、
結局使わず仕舞いだった。


評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。

素晴し過ぎる麺に比して、つけ汁は
(具も併せて勘案すると)懐かしい味を狙ったのだろうが、
ちと意に添わぬ働きをしてしまっている感じ。