TWS-Emerging＠トーキョーワンダーサイト本郷 2013年7月13日（土）

おや、これは、どうしたことだろう？

何時もなら出展者の名称が、その企画名と共に
綺麗なパネルになって納まっている告知板が、
ポスター二枚貼りとは、何ともチープだ。

入り口脇の掲示板には、
きちっと案内がされてはいるが・・・・。

今回の”Emerging”、
200 平川 正 [永遠に新しい朝]
201 小林あずさ [ハニカムユートピアへようこそ]
202 西村 有 [運ばれる景色]
203 三瓶玲奈 [poi]
の四名。

ドアを押し、中に入ると、
艶めかしい薫香が脳天を突き上げる。

一階の『平川正』の作品は、どうやら制作途上。
その過程も含めてのインスタレーションの様だ。
しかし、生木の匂いが、こんなに強いモノだとは
初めて知った。

噎せ返るほどの香りは、
三階までも立ち昇って来る。

二階の『小林あずさ』の作品群がかなりツボ。
「ハニカム」とは書かれていても、
素材がその仕様なのは、寧ろ過少。

しかし、樹の板に、鮮やかなアクリルで表現されているのは
理不尽にも絡め捕られている様々な文物で、
それはＤＮＡを想起させる二重螺旋から
猛獣まで幅広く、
小さく、蜂の範疇に納まりきるものではない
世界の縮図さえ感じさせる。

三階の『西村有』がかなり面白い。

ざくっとした粗い筆使い。
ありきたりなタイトル。
描かれているのは普段、良く見かける一コマ。

しかし、角度を変え、
繰り返し見直すと、
非日常的な対象に加え、
異界的な景色が立ち上がって来る。

何とも、薄ら寒い気分にさえ
させられる。

会期は～7月28日（日）まで。