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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

夢に挑む コレクションの軌跡@サントリー美術館 2011年4月17日(日)

「開館50周年記念」と、サブタイトルにある
この場所に越して来てからと、【赤坂見附】に在ったのは知っているが、
その前は【丸ノ内】だったんだねぇ。

何れにしろ、こういった企業の文化活動が長続きするのは、
頗る良いことだ。

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一般の入場料は1,000円だが、
今回のチケットはイタダキモノ。

往々にして、この様な「コレクション展」は、
行って観れば、かなりの出物があるにも拘わらず、
そんなに混んでいないことが多い。

本展も御多分に漏れず、天気の良い日曜の昼下がりながら、
場内はかなりの空き空き状態。
有り難い、有り難い、これでゆるりと鑑賞できる。

タイトルから判る通り、所蔵品からの選りすぐり
百点ほどが展示されており、
それは
コレクションが形成される過程
と、その分野に応じて「章」を振り分け、
会場を構成している。

「どうだ、観てくれ、これがうち等が集めた
逸品だぜぃ」と言う、矜持に満ちた声が聞こえて来そうだ。

ある程度の回数、同美術館に足を運んでいるので、
既見の作品も勿論多いのだが、
矢張り上モノは何回観ても嬉しいもので、
例えば〔薩摩切子 藍色被船形鉢〕等は、
その藍色の美しさ、
蝙蝠の意匠など、惚れ惚れしてしまうではないか。

また、『ガレ』への入れ込み様も相当で、
これだけで1コーナーが設定、
計13点が展示されている。
「バッタ」「蜻蛉」と言った昆虫があしらわれた作品を観るにつけ、
彼のカラダには日本人の血が流れていたのではないか?
と、嬉しくなってしまうのだ。

全体が3期に判れ、都度展示替えがあるようだが、
〔棲鸞園画帖〕の中から『若冲』の〔墨梅図〕の箇所が
開かれていたのは、思わぬ儲けモノ。
しかも、これが新たに加わったコレクションと来れば、
今後の同館の活動にも、
期待が増す、と言うものだろう。

*常にも増して、陶磁器類は厳重に、
糸で縛られていた。
地震の影響を、こんな所にも感じてしまう。