RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

DOMANI・明日展@国立新美術館 2011年1月8日(土)

一般の入場料は1,000円だが、
事前に300円でディスカウンターで購入済み。
毎度のことながら、この料金設定には恐れ入る。

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ま、何時もの通り会場内は空き空きで、
ゆったりと鑑賞できるのは
まずもって有り難い。

『流麻ニ果』
抽象の様で、実はそうでない。
タイトルと描かれてる内容が
ぴったりと一致している。
妙に、好ましく思えた作品群。

鈴木涼子
例によって「フィギュア」との”アイコラ”なのだが、
継ぎ接ぎされているのが、四十のオバサンの顔では
萎えちゃうでしょ。

近藤聡乃
これにはビックリ。
この人、むちゃくちゃ絵が上手い。
単純な線から繰り出される表現は、
はっきり言って漫画家になってた方が、
もっと収入多いんじゃあないか?

『町田久美』
現代美術では、最早、評価が定まっていると思われ。
太い墨の線で表現される世界は、
本画の端に居るようで、妙に既視感がある
(例えば、『雪舟』の〔達磨〕とかさ)。

そして
『神戸智行』は
ここで観たものの
フルVer.が展示されている。
技法についての解説も貼付されていて、
成る程、薄い和紙を重ねて、この風合いを
出していたんだね。
勘違いしてました。
しかし、水草の上に保護色の様な色で佇む蛙とか、
発見の楽しみもあり、
一番長い時間を費やしてしまった。


例年以上の充実した作品群と言って良いだろう。
この人の入りは、返す返すも、勿体無い。