RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

あしたのジョー@109シネマズ川崎 2011年2月19日(土)

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席数130の【シアター2】の入りは七割程度。
客層は万遍無いのだが、かなり若い女性の姿が目立つ。
矢張り、主演男優目当て、なんだろうな。


小学生の時に、漫画連載とアニメをリアルタイムで見ている。
『力石』の死は衝撃的だったが、
あの有名なラストは、一瞬頭を抱えてしまった。
「一体、ジョーはどうなったの?」と
クラス中でももちきりだった。
アニメ映画は大学時代、これもリアルで。

寺山修司』による『力石』の葬儀イベント、
「我々は明日のジョーである」とハイジャックをした人達と、
周辺の話題にも事欠かなかった。


そういった、一種、社会的現象となった作品を
実写化するには、その物語世界に、すんなりと
引き込ませることが肝要。

で、今回取られた手法はというと・・・・。

先ずは、時代を忠実に再現。
ドヤ街はCGで【泪橋】は実際に架けることで、
クリア。

そして、人物の外見を似せる。
これは、直近の〔龍馬伝〕以降、特に頻繁に見られること。

丹下段平香川照之 )』『マンモス西(勝矢) 』は
勿論素晴しい程の激似。
わけても『力石徹伊勢谷友介) 』は絶品。
その風貌は勿論、しゃべり方まで。
加えて、減量後の体型は、も~絶賛もの。

レイジング・ブル〕の『デ・ニーロ』の様に、
体重を増やすのは良く聞く話だが、
此処まで落としてしまうのは、
前代未聞ではないか。
肉と一緒に、寿命も削ぎ落としているのではないかと、
老婆心ながら気がかりだ。

影の有る無口な役が板に付いた(というか、そればっかりの)、
山下智久』はグロッキーになった時の足のふら付きや
控え室で叫ぶ場面で、演技の未熟さを露呈するが、まずまず好演。
ま、それは『香里奈』にも言えることだが。

勿論、部分的なエピソードの変更や組み換えはあるのだが、
核心部分については、科白や作画のアングルもそのまんま。

過去からの例でも判る様に、
おそらく『力石』の死で終わることが
暗黙知である本作は、
原作へのリアルにこだわることで、佳作になりえた。