RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

女子ーズ@TOHOシネマズ 川崎 2014年6月14日(土)

封切り二週目。
席数144の【SCREEN1】の入りは満席と盛況。

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最近『桐谷美玲』が可愛いと思う。
当代の旬のアイドル五人を並べた本作でも
それは際立っている。

でも、〔チームバチスタFINAL〕や〔軍師官兵衛〕の役どころが
彼女に合っているとはとても思えず、
『極ZERO』のCMで番台に座り
「ごくっといっちゃって」と語っている方がぴったり来る。

その意味で、本作の役柄はまさに適役なのだが、しかし
監督は、あの性質の悪い『福田雄一』。
〔HK 変態仮面〕を見れば、
女優さんのいじり倒され方は歴然で、
それは『三池崇史』と双璧を成す。

どんな、恥ずかしいことをさせられるんだろうと、
わくわく感100%で画面に対峙する。


名字に「色」の付いた漢字が含まれているというだけで、
確たる背景も無く、適当に招集された五人の女子。

育ちも様々、境遇も様々。ただ、若くて可愛いことと、
イマドキの女の子ということだけが共通している。

そんな彼女等が、地球制服を目論み襲来する怪人達と、
ゆる~い感じで対峙する。

「女子トルネード」なる圧倒的な必殺技はあるのだが、
五人揃うことが行使するための必須条件。

仕事や美容や恋愛に忙しい女子たちは
集まるだけでも一苦労。

文明の利器=スマホを駆使して連絡を取り合うが、
全員集合することすらままならない。
こんなコトで地球の平和は守れるのか?本当に。


いや~、笑った笑った。
最初から最後まで、笑いっ放しの映画って、
ホントに久し振りだ。

それは、ガールズトークを傍で聞く面白さと、
過去からのヒーローや戦隊ものの約束ゴトを
楯にとって上手く処理していることに起因する。


例えば、怪人と戦う場所は、どうしていつもいつも
郊外の人気のいない荒地なのか?

勿論、往時は予算の関係だが、現在ではそんなこと考えず
CGを使ってしまえば良い。

しかし、監督は意図的にそこに固執し、
笑いを生み出す。


更に考えて見れば、怪人達は真面目に地球征服を考えている。
ヒーローは真面目に相対する。
それが約束事で(例外的に『セブン』の第八話だが、
これとて議論の中身は大真面目)、じゃあ不真面目に対応したらどうなるのか?
ここでは、一捻りが効いている。


怪人との戦いを漫然と積み重ねるだけでなく、
人間としての成長や、女子らしい友情の萌芽も
笑いに包みながらさりげなく描く。

『福田』監督、会心の一作となった。


評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。


本作を笑えた人には
伊藤伸平』による〔まりかセヴン〕をおススメする。

コミックではあるものの、女子らしい会話の笑いと、
オタクゴコロを擽るカットと科白が満載だから。