RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

毎日かあさん@109シネマズ川崎 2011年2月19日(土)

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席数290と、かなり広い【CINE4】の入りは六割程度。
子連れの客が特に目立つのだが、そのお子達の
殆んどが小学生という、おいおい、何時からこの映画は
文部省推薦になったんだい。

怪獣映画で良くあるパターンで、
戦闘シーンは食い入る様に観るのだが、
ドラマのパートになると、
厭きてしまうという、
本作でも同じ現象が起きてしまうわけだ、
彼等・彼女等には。
そんな時でも、じ~っと、静かにしてくれてると
おぢさんは嬉しいんだけど、中々そうは行かないね。


原作は『毎日新聞』に週一で連載されている
『西原』画伯の実話を元にした漫画。
これを、『小泉今日子』と『永瀬正敏』の
元夫婦に演じさせてしまうという悪魔的なキャスティング。
何て意地の悪いプロデューサー。

大方、若い頃は(自分と同じ)『KYON2』のファンで、
劇中で元夫をどついたり、厳しいコトバを浴びせかけることに、
快哉を叫び、黒い歓びに昇華させる口なのだろうか。


原作に目を通していなくても、
西原理恵子』×『清水義範』の爆笑エッセイなどを
須らく読んでいる我々には
鴨志田穣』との夫婦関係が、どのようになって行くのかは、
事前に了解済みである。

子育ての日々だけを上手に繋げばかなり愉快なバラエティとして、
前述の子供達を大喜びさせただろうが、
本作は夫との関係を濃密に出すことで、
ヒューマンドラマに近いティストとなった。


小泉今日子』が更に良いのだ。
〔風花〕の落ちぶれた風俗嬢、
空中庭園〕の曰く有る主婦、
グーグーだって猫である〕の天然系の先生、
そして今回と、役柄のバリエーションが益々多彩になって来た
(いや、贔屓の引き倒し、ではなくて)。


〔女の子ものがたり〕がそうであった様に、
叙情的な作品も多い原作者だが、
その側面が色濃く反映された本作は、
けしてお子様向きの映画ではない。


追記-
あのう。主役は『和久井映見』じゃあ
ダメだったんでしょうか?
最近の外見はドンピシャ、ですが・・・・。