
原作は12巻まで発行されている、大ヒット少女漫画。
直近の数巻は若干パワーが落ちているが、
嘗て無かった主人公の造形、以外とベタではあるものの、
一捻りがあることで、逆に新鮮味を感じさせるストーリー展開と、
一線を画した作品である
(最新巻を買ったら、特製のカバーを付けてくれたので、
折角だからそのままにしてある)。

席数112の【SCREEN8】は八割がたの入り。
客層は、原作の故か主演男優の為か、
若年女性の集団が多い。
こういった原作が素晴しい作品は、どの程度をそれに拠り、
どの程度をオリジナルにするかの塩梅が難しい。
くっつき過ぎても、離れ過ぎても違和感を感じる。
同じ学園モノでも〔天然コケッコー〕は、成功の部類なのだが。
どの程度をオリジナルにするかの塩梅が難しい。
くっつき過ぎても、離れ過ぎても違和感を感じる。
同じ学園モノでも〔天然コケッコー〕は、成功の部類なのだが。
『多部未華子』が『貞子』、あ、間違えた『爽子』を正しく体現している。
その喋り方、眼つき、仕草、何れもコミックの世界からまんま抜け出してきたのでは、
と、かなりはまっている。
それ以外の登場人物も『 ARATA 』の『ピン』を除いて(だって髪が立って無いし・・・・)
相当の似方である。
その喋り方、眼つき、仕草、何れもコミックの世界からまんま抜け出してきたのでは、
と、かなりはまっている。
それ以外の登場人物も『 ARATA 』の『ピン』を除いて(だって髪が立って無いし・・・・)
相当の似方である。
落としどころは予め想定できる訳で、
原作からは印象的なエピソードを、
そして新たに創作したものを幾つか加えて、
特に後半は独自の味わいを持った作品に昇華している。
原作からは印象的なエピソードを、
そして新たに創作したものを幾つか加えて、
特に後半は独自の味わいを持った作品に昇華している。
元々、泣かせるシーン・台詞が多いのだが、
それが実物となって目の前に現われることで、
更にその感が強くなる。
要するに、数多の「泣ける」映画より、
数倍ココロが震えてしまうのだ。
それが実物となって目の前に現われることで、
更にその感が強くなる。
要するに、数多の「泣ける」映画より、
数倍ココロが震えてしまうのだ。
原作の旨味を活かしながら、映画ならではの地平をしっかり創造した。
漫画を原作とした映画の中では、相当の佳作となった。
漫画を原作とした映画の中では、相当の佳作となった。