RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

週末はギャラリー巡り@新橋・銀座・京橋界隈編~その① 2009年10月17日(土)

なんて、とってもムリー。
だって、大抵のギャラリーは、日曜・祝日、お休みじゃん。
土曜休の所だってかなりある。

それでも界隈で食指が動く催しが幾つかあったので、取りまとめて行ってきた。


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『ggg』の展示は〔山形季央展〕。
会場の様子はこんな感じ

資生堂』出身と言うことも有り、B1Fは化粧品のポスター関連の作品が多い。
「おお、あれも、これもそうだったのか!」と感嘆するものが盛り沢山。

1Fはグラフィック中心。「顔」という文字をモチーフにしたもの、
スターの名前を提示し、線描でイメージを表現したもの。

特にB1Fでの『山海塾』のポスターが静謐さの中に
精神性を感じさせる、力強い作品だった。



対象となる女優さん達と、望ましい「死に際」の情景を想定し、
そのシチュエーションを忠実に再現、写真に撮った一連の作品。

例えば、
小池栄子』はパチンコ屋で大量に出した玉の海にのまれて息絶えている。
バカだ。
誰もが眼を見開き、口もうっすらと開いている共通点の除けば、
希望する死はホント様々。
想定できそうな綺麗な死に様もあれば、ワケが分からんものも多くある。
それでも十人くらいの死の情景は、何と無く官能的ですらある。

ちなみに場所は、【有楽町】駅を背に【プランタン】の間を【銀座通り】方面に直進。
左手に【ZARA】が見えたら、角を左折。一軒目の奥まった場所に、入り口はある。


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続いて『スパンアートギャラリー』の展示は〔新日本耽美主義宣言〕。
前・後期に分かれて、今日は前期の最終日。
勿論、お目当ては『龍口経太』『宇野亜喜良』。
Webサイトで展示作品の概略は確認できる。
いいなぁ、二人とも。エロチシズム満載である。

特に『龍口経太』の〔破壊〕。
メイド様の半裸の女の子が、跪き、腕を伸ばし、逆手に組んでいる。
『アンゴル=モア』(by〔ケロロ軍曹〕)的に、
無邪気さの内に、全てが「破壊」されそうだぞ。

今回の収穫は『小沢清人』。厚く塗られた油絵。青い月夜の中に、
極彩色の着物を着た細面の女性が気だるそうに佇む。
振袖をちょいと持ち上げ、肩とあごを持ち上げ、少し斜め上を見上げる。
清澄さの中に、仄かな凄みがオーラのように噴出す。

会場はあまり広くなく、十人も入ればかなり窮屈。
点数は一人(ほぼ)一点なので、総計三十強と多くは無い。
外人さんも多く、結構な賑わいだった。
場所は【外堀通り】を【東京】駅方面を。【プランタン】を過ぎれば、
直ぐ右手に看板が見えて来る。間口が狭いから見落とさないように。
でも店の前に、チラシを挟んだラックが設置されているのですぐ分かるかな。