RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人@東京オペラシティアートギャラリー 2009年8月30日(日)

実は8日2日(日)にも一度行っている。
その時は、何と!全館休館で観ること適わず。
月曜が定例の休館日なので、それを外せば大丈夫だろうと
考えたのが甘かった。
よ~く見れば、チラシにもホームページにも、
ちゃんと書いてあるんだよね。

入場料は一般1,000円だが、
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ネオテニー”の半券を持って行けば、団体料金の800円に割引。


入っていきなり〔隠れマウンテン〕で度肝を抜かれる。
四本の襖に大きく描かれている山には、これまた大きな女性の顔。
口を半開きにして、目を見開き、正面を見据えている。
気圧されてしまいそうだ。

〔シラ-谷の者 野の者〕も、やはり襖絵。
正面には墨痕鮮やかに巨大な髑髏。口からは金粉を吹いている。
左面には蝶、右面には狼。しかし何れも半獣として描かれている。

〔赤ん坊〕。暗い部屋の中央には大きな赤ん坊の頭部。
割られた鏡に覆われ、ミラーボールの様に回っている。
床面には捩れた幾本もの縄と、割れた鏡。
スポットライトからの光が、乱反射しながら回転し、
止まっていても眩暈を起こしそうだ。

イメージ 2
会場の入り口には、
「動物の毛にアレルギーがある人」と「強い花の香りに弱い人」は
入場注意の貼り紙があったが、成る程中に入れば良く判る。

”ネオテニー”の時と共通のモチーフが、
本展でも繰り返される。大きな顔・狼・鏡・剣、等など。
地球を人体に見立てて、
外殻からマントルへと入って行く=精神の深部に潜って行く、
その往還が展示されていると思った。

イメージ 3
大作中心の26点だが、こんな”写真可”の作品もある。
このオブジェ、中で展示されている画のに描かれている一部分なんだけど。

製作過程のVも流されており、本人も登場。
綺麗な人なので吃驚しちゃった。


同時開催の収蔵展は
”030 開館10周年記念 響きあう庭”
資生堂ギャラリー』で展示されていた『伊庭靖子』
透明感溢れる作品がここでも観られる。
あと、『山本麻友香』の〔white antler〕〔insomnia-light/dark〕もね。

若手の展示会は
”project N 38 山下美幸”