年明けの第一週は、営業する店・しない店がまちまちで
選ぶのには例年苦慮するのだが、
年末に『庄野』さんのTwitterを確認すると
標題店は2日から営業とのことで、
前回時間が合わなかったこともあり、
足を向ける。
場所は【PARCO】地階の
飲食店街の一角。
店内は厨房に向いたストレート六席のカウンター、
六人掛けのテーブルが二ヵ所、
二人掛けのテーブルが二卓。
11:45の入店で先客はゼロ。
レシートの番号を確認すると
自分が口開けのよう。
しかし、その後は続々の来客で
招き猫になった塩梅。
食べ終わって出るまでの来客は八。
オペレーションは完全セルフ。
卓上のタッチパネルでオーダー、
番号のコールで受け取り口まで行き、
食べ終えれば下げ口に食器を戻し、
カウンター前の精算機で現金で支払いをする。
店員さんは一切手を出さず、
このご時世ではアリも、
ある意味、融通が利かぬとも言える。
食したのは
醤油らぁめん+味玉。
値段は850+110で960円。
割り箸やコップは頭上に置かれているのだが、
その案内が目線よりも上にあるので、
ちょっと戸惑ってしまう。
発注から5分ほどの待ちで番号を呼ばれ、
いそいそと取りに行く
ほう。折り目正しい《中華そば》の見た目。
チャーシューは花札大、薄めのロース肉が三枚。
軟らかい一方、やや良くない臭いがする。
海苔一枚は短冊大、香りが良い。
その下には小口切りの葱、
軟らかく茹ったホウレン草が一つまみ、
それにメンマ。
メンマは太い拍子木状。
しゃくしゃくした歯応えに胡麻油が香る。
トッピングの玉子の表面は軽く色付き、
半分に割れば黄身はとろりと流れ、
出汁の沁み具合も良好。
麺は中、やや細、縮れ。
強く揉み込まれ
散在する茶色い粒子の部分が無骨に舌に当たる。
しかし表面は滑らかで
ずるっと啜れば芯にはコシ、
もっちりとした噛み応え。
量は100gちょっとか。
スープは豚骨醤油で
透明感のある清湯。
一口啜れば、昔懐かしい味がする。
鹹さも抑えめ、尖りも無いし
出汁の主張も強過ぎず、
罪悪感を持たずにかなりの量を飲めてしまう。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
とは言え、値段を勘案すると
諸手を挙げて満足とはいかぬのだが。