封切り二週目に突入。
席数191の【CINE10】の入りは八割程度で盛況。
席数191の【CINE10】の入りは八割程度で盛況。
正直、本作、その客層に
もの凄く興味があった。
もの凄く興味があった。
で『紡木たく』である。
鮮烈なデビュー作だった。
シンプルな線で構成されるその画力といい
『別マ』連載らしからぬそのテーマといい
「おれわぁ」などの独特の科白回しといい。
シンプルな線で構成されるその画力といい
『別マ』連載らしからぬそのテーマといい
「おれわぁ」などの独特の科白回しといい。
かと言って、好きだった?と聞かれれば、
それほどでもない。
それほどでもない。
その題材に共鳴するには、
歳を取り過ぎていたのかもしれない。
歳を取り過ぎていたのかもしれない。
テーマにしろ主人公の心情にしろ
共感できなかったことを記憶している
共感できなかったことを記憶している
で、その思いは映画化されても
やはり変わらなかった。
やはり変わらなかった。
どうやら、監督は漫画の世界を
そのまま再現することを試みた様子。
そのまま再現することを試みた様子。
主人公が履く長いスカートや
当時のバイクや車はまるっと再現されている。
当時のバイクや車はまるっと再現されている。
しかし、どうにも、それらの後ろには
現代の影が透けて見える。
現代の影が透けて見える。
書き割りの裏に別世界があるように、
奇妙な居心地の悪さは、最後まで消えない。
奇妙な居心地の悪さは、最後まで消えない。
要はかなり薄っぺらな時代構成をしてしまった、
ということだろう。
ということだろう。
心配していた『能年玲奈』の演技はなかなかのもの。
ただ元々科白の少ない作品であることに
助けられている部分があり、
それは他の役者についても同様。
助けられている部分があり、
それは他の役者についても同様。
が、全体的にみると二時間の尺を使いながらも
『和希』が『春山』に「おいてかないでぇ~」と言うほど
強い結びつきを作る過程がすとんと腑に落ちるほど描き切れてはおらず、
まことに残念な一作。
『和希』が『春山』に「おいてかないでぇ~」と言うほど
強い結びつきを作る過程がすとんと腑に落ちるほど描き切れてはおらず、
まことに残念な一作。
ただ、
評価は☆五点満点で☆☆☆★。
評価は☆五点満点で☆☆☆★。