RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

るろうに剣心@チネチッタ川崎 2012年8月23日(木)

今月25日(土)~の封切りだが、
一部劇場では22日(水)~の先行上映。

それもあってか、488席と大きい【CINE 12】は
半分程度の入り。

主演目当てであろうか、女性客が多いものの、
子供連れも散見されるし、
自分より高齢の方の姿もそこそこ見られ、
「時代劇」と思っているのかしらん、と
少々、気になってしまう。

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幕末の動乱期に官軍に組し
「人斬り抜刀斎」として恐れられた剣客『緋村剣心佐藤健)』は
維新後、ふっつりとその姿を消す。

明治も十年が過ぎようとした頃、
帝都に再び『抜刀斎』の影が現れ、
多くの人が惨殺される。
しかし、そのやり口は、
以前の彼とは違っている様だ・・・・。


オープニングのシークエンスが良い。
くすんだシルバープリントにも見える画面。

これから本編を構成する主要人物の縁が
テンポ良く、しかしさらりと紹介される。


主演の『佐藤健』に唸らせるほどの巧さは無い。
しかし、普段の飄々とした姿が、「人斬り」としての側面を見せた途端に、
喋り方に加え、立ち姿まで瞬時に変えてみせる。
その有り様は、原作者が「是非に」と熱望したことを
十分に納得させられる。

当初の映像の流れからして、
全ての登場人物が主人公の敵になるのかと思わせておいて、
良い意味で期待は裏切られる。

中途に加わる味方も含めて、配役は昨今の売れ筋を揃え、
華やかさもあり、芸の上での破綻は無く、安心して観ていられる。


ストーリー自体は正当な時代劇、若しくは真っ当な任侠もののそれ。
抑えた怒りが、最後には爆発すると言う・・・・。
なので、新奇さは無い。

一方、殺陣は斬新だ。
ワイヤーアクションとステディカムを駆使し、
スムースな、しかし、一方で荒々しい表現となっている。

予定調和的な大団円ではあるものの、
ヒロインが『武井咲』であれば、
全て許せてしまう。