〔馬鈴薯〕(70年代の作品)は、手を伸ばせば掴めてしまえそうな、
精細な描写。
これが、90年代の、特に「骨」をモチーフにした一連の作品は、
「描きました」というのが歴然と見えてしまう描写。
勿論、意図的なのだろうが、この変化の理由は何だろう。
精細な描写。
これが、90年代の、特に「骨」をモチーフにした一連の作品は、
「描きました」というのが歴然と見えてしまう描写。
勿論、意図的なのだろうが、この変化の理由は何だろう。
全ての、登場人物は生者も死者も目を閉じ、その差は判然としない。
夢を見ているとしても、生きているだけで、苦悶の表情を浮かべる老人。
夢を見ているとしても、生きているだけで、苦悶の表情を浮かべる老人。
一方、生は女性で表現されるわけだが、特にテンペラ画が素晴しい。
黒子は言うに及ばず、吹き出物の跡、靴擦れの跡、剃り残された毛に至るまで、
(例によって)詳細に描写されている。
皮膚の浅い下を走る血管までもが、薄青く透けて見える。
いや、もう脱帽です。
相当の時間、前に立っていたと思う。
黒子は言うに及ばず、吹き出物の跡、靴擦れの跡、剃り残された毛に至るまで、
(例によって)詳細に描写されている。
皮膚の浅い下を走る血管までもが、薄青く透けて見える。
いや、もう脱帽です。
相当の時間、前に立っていたと思う。
観客は殆んどおらず、私の前に一人、後に一人。
一時間の間にこの程度(しかも休日)だから、
心行くまで鑑賞に没頭できます。
一時間の間にこの程度(しかも休日)だから、
心行くまで鑑賞に没頭できます。