衝撃！！走る

この店に行く時は、
事前の予約をしなくても
何とかなる。

一時は、かなりの繁盛店で
入店できない時もあったのだが、
直近では再開発に伴い、
近隣の事務所群も歯抜け状態。

それでも、数ヶ月に一度の訪問時には、
我々の他に１～２組程度は入っていた。

確かに、路面店ではないし、
雑居ビルの二階という立地は、
フリの客が来難い、不利な条件ではあった。

それでも、
・二杯目無料
とか、
・盛り合わせ商品
とか、
それなりに新機軸を打ち出していたのだが、
趨勢を換えるには
至らなかったのだろう。

入り口の階段脇の
大きな赤い看板の灯も
消えていたし、
下から見上げた時も
薄暗い感じだったので、
厭な予感はしたのだ。

店内外は現状復帰もされていないし、
貼り紙自体も新しいので、
閉店はほんの最近のことだったのだろう。

１月末の訪問が、
最後になってしまった。
その時の会話では、何とかやっていけそうな、
雰囲気だったのだが・・・・。

「狂牛病」があり「リーマン」があり、
そして、今回の「震災による自粛」が、
留めを刺した格好だろうか。
余波をこんなカタチで感じるなんて、
思っても見なかった。

もう、十年以上、
折にふれて通った店だけに、
かなり淋しい。
「３月中に一度行っておけば」と臍を噛む、
苦い夜になってしまった。