RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

ベッティナ ランス写真展@東京都写真美術館 2011年4月16日(土)

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サブタイトルは「MADE IN PARADISE 女神たちの楽園 セレブたちの美しき幻影と気品」。

一般の入場料は900円だが、
ディスカウンターで390円で購入済み。

会場内はそこそこの人の入りだが、
展示されている写真が大きく、点数も六十弱なので
かなりゆったりと鑑賞できる。

客層は若いカップル、女性の二人連れが多い。


個人的には『ヘルムート・ニュートン』に似ている印象。
何れも強烈な色彩は、メリハリが明確で
(例えば、〔カレン・エルソン〕の鮮烈な唇の紅)、
例えそれがモノクロームであっても、
意識させてしまう。

そして見え隠れするコマーシャリズム
キャッチーな対象者の選択。
ファッショナブルさの中に見え隠れするエロ。

シャーロット・ランプリング』を被写体にした、
〔深紅のサスペンダーを纏って〕は、
どう考えても〔愛の嵐〕へのオマージュでしょ
等と、背景を妄想させる物語性の仕掛け。

ヌードも多いが、近寄って観ても
気恥ずかしさは感じない。
妙に芸術していないところも好感が持てる。


そしてサブタイトルにあるように、
展示されている作品の全てが女性なのに加えて、
こちらを見据える様な視線を感じる構図が多い
戦慄的な設定。

有名・著名人から市井の人まで
幅広く撮られ、
しかし、この場に、できるだけ永く居たいと思わせる
至福の時間と空間。