RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

セーヌの流れに沿ってー印象派と日本人画家たちの旅@ブリヂストン美術館 2010年10月31日(日)

イメージ 1
一般の入場料は1,000円だが、
ぐるっとパス」を利用。

コレド室町】のオープンもあって、
日本橋】~【京橋】界隈は、かなりの人出と賑わい。

そのためか、当館も結構な人の入り。
しかし、鑑賞に不都合をきたす程ではない。

セーヌ川】流域を五つに分割し、
夫々の風景を描いた作品を展示している。

展示数、約百四十のうち、やはりパリ近郊を描いた作品が多く集められているのは、
都市部の変化に富んだ景観が、それだけモチーフにも適しているということだろうか。

特徴的なのは、日本人作家の作品も並列していることで、
彼我の描き方の差が歴然と見えて面白い。

加えて、「絹本・彩色」によるものも挟み込まれ、
ゆらっと歩を進めると、かなり異なる印象に、
良い意味で鑑賞のリズムを狂わせられるようで、
一種アクセントになっている。

同じ作者『アルベール・マルケ』が【ポン・ヌフ】を
同じ角度から、夜に描いた・昼に描いた作品を隣り合わせに掛け、
比較ができるような展示も、極めてユニーク。

しかし、驚くべきは留学した日本人画家の数だろう。
有名どころだけでも、しかも年代を見ると、
数回の戦時下を経て、数多行なわれている。

それが、日本画・洋画で隔てられることは無い。
知識や技術、その土地が持つチカラを取り込もうとする貪欲さに、
頭が下がるばかりだ。