席数89の【シアター9】は、六~七割の入り。
なので、その部分だけがピックアップされるのは、
(角川的ではあるものの)たぶん本筋ではない。
(角川的ではあるものの)たぶん本筋ではない。
本作の白眉は、更に一捻りを加え、組織の闇を取り込みながら、
一編のクライムノベルに仕立てたところにある。
一編のクライムノベルに仕立てたところにある。
無論、反発していた『片桐』が、あっさり『滝口』を信用するなど
感情の描きこみ不足の点はある。
また、彼らや犯人達の生活背景も、無駄な描写が多く冗長。
舞台の主点は2002年にあるため、事件当時の部分は少なく、
全体的にバランスが悪い。
感情の描きこみ不足の点はある。
また、彼らや犯人達の生活背景も、無駄な描写が多く冗長。
舞台の主点は2002年にあるため、事件当時の部分は少なく、
全体的にバランスが悪い。
が、アラは散見されるものの、
全体を通してみれば、複数の謎解きも盛り込まれ、
僅かな光明も期待させるラストを含め、
比較的上質のミステリーとして成立している。
全体を通してみれば、複数の謎解きも盛り込まれ、
僅かな光明も期待させるラストを含め、
比較的上質のミステリーとして成立している。