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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

歌舞伎座さよなら公演 吉例顔見世大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵

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【歌舞伎座】である。

 

夜の部は16時半~。
演目は、
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場
同 二つ玉の場六段目 
六段目 与市兵衛内勘平腹切の場
七段目 祇園一力茶屋の場
十一段目高家表門討入りの場     
同 奥庭泉水の場     
同 炭部屋本懐の場     
両国橋引揚の場
となっている。

 

配役は(良く知った名前では)
『早野勘平(菊五郎)』
『大星由良之助(仁左衛門)』
『寺岡平右衛門(幸四郎)』
といったところか。

 

討ち入りまでの後半部の見せ所を、一連の流れで切り取った上演となっている。

 

実は、歌舞伎を生で観るのは、初。
勿論、テレビでは時々見ているし、古典の知識も(それなりには)あるので、
ストーリーや人物の名前でまごつくことは無い。
また、(歌舞伎自体の)基本的な約束事も、大まかには押えているつもりであった。

 

でも、やはり開幕前はドキドキするし、何と言っても歌舞伎座に入るのが初めてなんだから
(ま、先達に案内してもらったんだけどね)。

 

入場前に、正面玄関横の『歌舞伎茶屋』で弁当を入手。

 

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歌舞伎座特選 てまり寿司》は900円。
これがただものではない。《小肌》の〆具合や味は絶妙。なまじの寿司屋より旨い。
イクラ》の粒の大きさと濃厚さは、ど~よ。
大ヒットである。

 

でね、歌舞伎そのものはどうだったかと言うと。これが、素晴しいのさ。
幕間の30分を挟んで、五・六段で二時間、七・十一段で二時間の長丁場。
でも全く長さを感じない。

 

独特の科白回し。見得を含めた力強い所作。時にアクロバティックな、
時に抑えた動き。大向こうからの掛け声。
全てを含めて、これは、も~楽しい。
ストーリーも、やきもきさせたり、焦らされたり、唸らされたりで、錬度が高い。
しかも、途中泣かせて、カタルシスも感じさせ、喜怒哀楽の全てが盛り込まれている。

 

また、観たいなあ、と思う。
加えて、この役者でこの演目を、
この人のこの役を、観てみたい、と素直に思う。
落語の世界と同様に、演目・演者によって、印象が相当変わることだろう。
はまる人が沢山いるのが、分かる気がする。