RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

色即ぜねれいしょん@チネチッタ川崎 2009年8月28日(金)

【CINE2】は席数129と、小さめの劇場。
でも、入場者は20人くらい(数えてました)なので、
かなり空席が目立つ。


舞台は1974年の京都。
仏教系の男子高校の一年生『乾純(渡辺大知)』は、
お馬鹿でエロエロな、しょ~も無い妄想にまみれた日々を送っている。

彼の悩みは、あまりにも”幸せな日常”であること。
理解のある両親(酔いつぶれて帰って来ても、心配はするが怒らない。
旅行のお金は出してくれる。勿論、それ以外にも・・・・)。
一戸建ての家で、個人の部屋を与えられ、
それなりのオーディオセットも揃えてもらい。

そんな彼が、同級生二人から、夏の旅行に誘われる。
目的地は”フリーセックスの島”だというのだ。

そして、その島に行ったことで、その後の三人の人生が
大きく動き出す。


場所は兎も角、74年という時代がキモ。
懐かしいコト・モノが満載だ。

ラジオの深夜放送/リクエスト葉書/エアチエック。
MSGバック/HANG TENのタンクトップ。
ユースホステル。それに「ヒゲゴジラ」って(笑)。服も似てるし。
全共闘の名残/アングラ芝居。
燃えよドラゴン〕~みんな真似したなぁ。
空手の通信講座(勿論、空手だけじゃあないけどね)。

それと、本編の鍵となる、怪しげな情報。
今となっては、噴飯モノだけど、当時はホントに信じてたもんなぁ。

グラフィティのように、一年間の出来事が綴られ、
彼らの成長が描かれる。
(ほぼ)同時代を生きた人間としては、本当に嬉しい。
ただ、こんなにイイことは無かったけどな。


かなり忠実に再現されている当時の情景だけど、
一点だけ、島の俯瞰映像の中に、”パラボラアンテナ”が写っていた。
衛星放送の開始は1989年、ですから。

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